この記事では、「冷静」と「冷淡」の違いを分かりやすく説明していきます。
「冷静」とは?
「冷静」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「冷静」は「れいせい」と読みます。
「冷静」は「感情に左右されずに、落ち着いていること。
その様子」という意味があります。
物事に触れたとき、すぐに感情的になる人がいますが、その一方で、感情的にならずにいられる人がいますが、そのような人を「冷静な人」と言います。
また、小さな子供が泣いていたり、女性がつらそうにしている姿を見ると、感情が揺さぶられてしまうでしょう。
そのよう場合でも、感情に左右されず落ち着いて判断を下す場合「冷静な判断」と言います。
他にも、物事を感情に左右されず、落ち着いて処理するとき、「冷静に処理する」と言います。
例えば、爆弾処理をするとき、ミスをすれば命を落とすことになります。
このような場面でも、落ち着いて処理できる場合は、「爆弾を冷静に処理した」などと言います。
「冷静沈着(れいせいちんちゃく)」という四字熟語に「冷静」という言葉が使われることもあります。
「冷淡」とは?
「冷淡」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「冷淡」は「れいたん」と読みます。
「冷淡」は「物事に対して熱心でないこと。
関心や興味などを見せないこと」という意味があります。
例えば、職場のスタッフの中に、仕事に対して熱心ではない人がいるかもしれません。
そのような人を「仕事に冷淡な人」ということができます。
他にも、「ゲームをしているのに、冷淡な姿を見せる」「冷淡な表情から、とてもやる気があるようには見えない」などという文章にすることができます。
次に「冷淡」は、「思いやりがないこと。
同情や親切心を示さないこと」という意味があります。
例えば、失恋したばかりの人に、同情せず冷たくあしらうような人を「冷淡な人」と言います。
「冷静」と「冷淡」の違い
「冷静」と「冷淡」の違いを、分かりやすく解説します。
「冷静」は「感情に左右されずに、落ち着ていること。
その様子」という意味があります。
一方の「冷淡」は「物事に対して熱心でないこと。
関心や興味などを見せないこと」という意味があります。
似たような印象のある言葉ですが、このように意味の違いがあります。
「冷静に対処する」という場合は、感情に左右されずに落ち着いた物事に当たることを示唆しますが、「冷淡な対処」という場合は、「関心や興味がなく、熱心ではない態度で対処する」という意味になります。
どちらもクールに見えますが、「冷静」は、やる気がないわけではなく、落ち着いているだけなのに対して、「冷淡」は、やる気がない様子を意味するという違いがあります。
まとめ
「冷静」と「冷淡」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、似た印象がありますが、大きな意味の違いがありました。
意味をしっかり把握して二つの言葉を使いわけられるようにしましょう。