この記事では、「卑屈」と「ネガティブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「卑屈」とは?
「卑屈」は「ひくつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「自分を必要以上に卑しめて他人を不快にすること」という意味で、自分はつまらない存在、低い存在と嫌味の様に言って人を不快にさせることです。
2つは「記録画なく、品性が低い様子」という意味で、やる気がなく楽なことやずるいことを好むことです。
3つ目は「すぐに妥協したり、相手にへつらうこと」という意味で、自分の主義や主張を持たずに相手に屈服して媚びることです。
4つ目は「常におどおどして相手の顔色をうかがうこと」という意味で、自分に自信がなく、びくびくと相手の反応を気にすることです。
上記に共通するのは「自分を貶める」という意味です。
「卑屈」の使い方
「卑屈」は「自分を必要以上に卑しめて他人を不快にすること」「記録画なく、品性が低い様子」「すぐに妥協したり、相手にへつらうこと」「常におどおどして相手の顔色をうかがうこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「卑屈だ・である」などと使われたり、形容詞として「卑屈な人」などと使われたり、副詞として「卑屈になる」などと使われます。
基本的に、自分を必要以上に卑しめた言動をすることや、自分に自信がなおどおどしてやる気のない様子に使われる言葉です。
「ネガティブ」とは?
「ネガティブ」は英語の「negative」が日本語化した言葉で、意味は以下の通りです。
1つ目は「電気のマイナス極」という元の意味で、電気が流れてくる陰極のことです。
2つ目は「写真を現像する時に、明暗が実物とは逆になっているフィルムの原画のこと」という意味で「ネガ」とも言います。
3つ目は上記から転じて「ものごとを全て悪い方向に考える性質」という意味で、まだ起きていないことに対して悪い結果を予想する性格のことです。
4つ目は「ものごとの裏を読む性質」という意味で、事実や人の言葉を勘ぐったり裏を読んだりして信用しない性格のことです。
上記に共通するのは「否定的に考える」という意味です。
「ネガティブ」の使い方
「ネガティブ」は「電気のマイナス極」「写真を現像する時に、明暗が実物とは逆になっているフィルムの原画のこと」「ものごとを全て悪い方向に考える性質」「ものごとの裏を読む性質」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「ネガティブだ・である」「ネガティブ思考」などと使われたり、形容詞として「ネガティブな性格」などと使われたり、副詞として「ネガティブに考える」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、ものごとを全て悪い方向に考えることや、裏を読んで疑う性格に使われる言葉です。
「卑屈」と「ネガティブ」の違い
「卑屈」は「自分を必要以上に卑しめた言動をすること」「自分に自信がなおどおどしてやる気のない様子」という意味です。
「ネガティブ」は「ものごとを全て悪い方向に考えること」「裏を読んで疑う性格」という意味です。
「卑屈」の例文
・『彼は卑屈な笑みを浮かべていた』
・『後輩が一度のミスで卑屈になっている』
・『試合に負けたからと言って卑屈になる必要はない』
・『彼女の言葉は卑屈過ぎて嫌味に感じる』
「ネガティブ」の例文
・『彼女はネガティブ思考で見ていてイライラする』
・『自分でネガティブ思考の陰キャだと思う』
・『ネガティブなことを言っていないで努力するべきだ』
・『人の言葉をネガティブに捉えるのは損だ』
まとめ
今回は「卑屈」と「ネガティブ」について紹介しました。
「卑屈」は「いじける」、「ネガティブ」は「否定的」と覚えておきましょう。