「繁盛期」と「繁忙期」の違いとは?分かりやすく解釈

「繁盛期」と「繁忙期」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「繁盛期」【はんじょうき】と「繁忙期」【はんぼうき】の使い方や例文、違いを分かりやすく説明していきます。

「繁盛期」とは?

「繁盛期」とは?

年間で一番来客が増えて、商売が繁盛するのが「繁盛期」【はんじょうき】と言い、主に店を経営している店主が使う言葉です。

「店が客で繁盛する」と表し、商品がたくさん売れて儲かる時期であり、稼ぎ時であるわけです。

繁盛する時期は季節が関係しており、海開きする夏であれば水着が売れますし、海の家に客が来てお金をたくさん落とします。

秋は紅葉の季節であるため登山客が観光地に多く訪れてお土産を買ったり、旬の食材を取り入れた料理を食べに訪れますので店は客でごったがえすわけです。

「繁忙期」とは?

「繁忙期」とは?

製造業でよく使われている「繁忙期」【はんぼうき】は、注文がとくに増えて、食事していられないほど忙しい時期のことを指す言葉です。

たった1日だけ注文が増えるのではなく、数ヶ月に渡って増える時期のことを指し、1年の間に最も忙しくなります。

宿泊業では7月から8月は子供が夏休みになるため泊まる客が急に増えますし、航空業界も忙しくなります。

冬は温かいものを食べたいとラーメン店が「繁忙期」に入りますので、製麺工場は発注が増えて忙しくなるといった具合に、普段よりも倍以上の注文が入り、忙しくなる時期を指します。

「繁盛期」と「繁忙期」の違い

「繁盛期」と「繁忙期」の違い

「繁盛期」「繁忙期」の違いを、分かりやすく解説します。

主に、来客者が急に増えて儲かる期間を指すのが「繁盛期」で、店にとってかなり稼げる時期になり、稼ぎ時であるためかなり嬉しい期間でもあるのです。

一方の「繁忙期」は、注文が急激に増える製造業の物を作る業界でよく使われている言葉であり、忙しくて休憩もできないといったような時期に使われています。

「繁忙期を迎える」「繁忙期を避ける」など、様々な使い方があるのも「繁盛期」とは違うところです。

「繁盛期」の例文

「繁盛期」の例文

・『徳川家は江戸時代に最も繁盛期を迎えた』
一族が最も繁栄した時を「繁盛期」と言い、活動が盛んに行われていたことを表せます。

・『百貨店は11月から12月が最も客が訪れる繁盛期に入る』
冬のボーナスが入る時期はお金を使う人が増えるため、普段は売れない高級な服や装飾品などが飛ぶように売れるので、利益率が上がることを「繁盛期」と言います。

「繁忙期」の例文

「繁忙期」の例文

・『工場が最も繁忙期に入る5月から7月は従業員が協力し合って乗り切る』
食べる時間もないほど忙しい「繁忙期」をうまく乗り切るためには、従業員の協力が必要不可欠なのです。

・『おかげさまで我が社は今年も繁忙期を迎えられた』
客が増えて、商品が売れる「繁忙期」が経験でき、会社の利益も上がって嬉しい気持ちを上司が従業員に伝えて、安心する気持ちを表せます。

まとめ

まとめ

どちらも客が増えて嬉しい時期を指す言葉ですが、「繁盛期」は最もその店や一族が栄えた状況を表すときに使う言葉であり、「繁忙期」は忙しい時期で大変ですが、それだけお金を稼げるので嬉しい状況を指すと覚えておくといいでしょう。