「雨季」と「梅雨」の違いとは?分かりやすく解釈

「雨季」と「梅雨」の違い言葉・カタカナ語・言語

雨がよく降る時期を指す言葉として「雨季」「梅雨」がありますが、この2つはどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、「雨季」「梅雨」の違いについて解説します。

「雨季」とは?

「雨季」とは?

「雨季」とは、「一年のうち降水量が多い時期」を意味する言葉です。

日本には四季がありますが世界中どの地域でも季節は存在します。

季節ごとに暑い時期や寒い時期、日の長い時期や短い次期などそれぞれ違いがあります。

「雨季」とは一年の中でも他の時期に比べて雨や雪の日が多く降水量の増える時期」を指す言葉です。

一般的には「1カ月の降水量が他の月と比較して多い時期」を指し降水量が増える数ヶ月をまとめて「雨季」と表現します。

「雨季」が発生する理由は地域によってさまざまです。

東南アジアでは南西モンスーンの影響により「雨季」が発生しますが、別の地域では季節風の影響や海水温の上昇など別の理由により降水量が増加します。

どのような理由であっても降水量が増えていればその時期は「雨季」です。

同じ「雨季」出会っても地域により特性は異なります。

オーストラリアの「雨季」は半年近く続き一年の約半分ほどを占めますがアフリカ諸国の「雨季」は2カ月たたずに終わってしまう短いものです。

雨の振り方も毎日シトシト降り続く地域もあればゲリラ豪雨のように激しい雨が短期間に集中して一気に降る地域もあります。

「雨季」とは反対に雨の少ない時期を「乾季」といいます。

季節ごとの降水量の違いは濃厚に大きな影響を与えます。

「雨季」の使い方

・『来月から雨季に入るので外出する回数が減ることになる』
・『雨季に合わせて農作業のスケジュールを組む』
・『今年納期は例年に比べて降水量が少なかった』
・『雨季と乾季がはっきりしている地域』

「梅雨」とは?

「梅雨」とは?

「梅雨」とは、「6月から7月にかけての雨が多い時期」を意味する言葉です。

その時期に降る雨のことも「梅雨」といいます。

季節的な降水量の増加は東南アジアにかけての東アジア一帯で同時期に見られますが「梅雨」という名称は日本独特の呼び方で他の国や地域では用いられていません。

日本の「梅雨」は弱い雨が長く降り続くのが特徴です。

約1カ月に渡り雨天の日が続き洗濯物が干せないなど日常生活にも影響を及ぼします。

長く続く雨ですが強く降ることはほとんどなく、いわゆる豪雨と呼ばれる被害につながるような極端な雨量は見られません。

ただし、近年は気候変動の影響もあり例年なら弱い雨しか降らなかった地域が集中豪雨に見舞われ地すべりや土砂崩れなどの被害が発生するケースが増えています。

「梅雨」の使い方

・『気象庁が東京の梅雨入りを発表した』
・『梅雨に入ると体育の授業は体育館でやることが多くなる』
・『梅雨に備えて新しい傘を購入する』
・『雨だと売上は下がるので梅雨の時期は経営が苦しくなる』

「雨季」と「梅雨」の違い

「雨季」と「梅雨」の違い

「雨季」「梅雨」の違いは「地域」です。

「雨季」は世界中どの地域にも使える雨の多い時期を指す言葉ですが「梅雨」は日本の6月から7月にかけての雨の多い時期を指す限定的な表現です。

雨の多い時期が「雨季」、日本で6月から7月に見られる「雨季」を指す言葉が「梅雨」という違いで使い分けられます。

まとめ

まとめ

「雨季」「梅雨」は似た意味ですがまったく別の言葉です。

「梅雨」「雨季」に含まれ言い換えても意味は通じますが「雨季」「梅雨」と言い換えることはできないので注意しましょう。