この記事では、「資機材」と「資器材」の違いを分かりやすく説明していきます。
資材の差を見ていきましょう。
「資機材」とは?
資機材とは、資材と機械の材料のこと。
仕事をおこなう上での、必須道具をさしています。
その業務をおこなうとき、あると助かるものが資機材です。
資機材は消防士さんが使うもの、警備員さんが使用するもの、清掃スタッフの方が利用するものと、業種によって細かく分かれています。
たとえば警備業界の資機材といえば、無線のトランシーバーや拡声スピーカーがあります。
そして清掃業界では、電動の高圧洗浄機や業務用のポリッシャーが含まれます。
電気で動く電子機器など、働く人を裏方から応援してくれるものが資機材です。
「資器材」とは?
資器材とは道具と資材のこと。
作りがシンプルで、込み入っていない製品を資器材と呼んでいます。
おもに病院や実験用の研究所など、医療にまつわる現場でつかわれています。
たとえば災害で用いられる「医療用資器材セット」には、次のようなグッズが入っています。
注射針、アルコール用の綿、マスク、酸素を投与するチューブ、聴診器、ガーゼ。
いずれも火災や事故が起こったとき、すぐにドクターが応急処置ができるように最低限の仕事道具を揃えたものになります。
ちなみに資器材の「器」には「働きもの」という意味もあります。
小さいけれども縁の下の力持ちとなって、医療の現場を支えているのが資器材です。
「資機材」と「資器材」の違い
どちらも同じような漢字なので、区別を付けにくいです。
「資機材」と「資器材」の違いを、分かりやすく解説します。
・仕組みが複雑なものは「資器材」
「資機材」と「資器材」はどちらも、よく似ている漢字です。
ただ機材には複雑な仕組みをもつ機械、器材には簡単な仕組みをもつ道具という差があります。
たとえば警備会社で使用されているトランシーバーは、資機材です。
一方でドクターが使っているメスは、資器材になります。
トランシーバーは色々な部品から成り立っている機械製品ですが、メスは金属を鋭利にみがいたシンプルな道具です。
そのため複雑な構造をしているトランシーバーは資機材。
形や使い方が分かりやすく、誰が見てもすぐに分かるメスは資器材になります。
また資機材は消防や警備、清掃など幅広い分野でつかわれています。
反対に資器材は理科系の研究機関や病院など、命にまつわる業界でよくつかわれています。
どの業界で使用するかによっても、使われる語は変わってきます。
まとめ
「資機材」と「資器材」の違いを分かりやすくお伝えしました。
資機材とは色々なパーツが組み合わさった、資材や機材をあらわしています。
おもに電子製品を指すことが多いです。
そして資器材とは資材と器材をミックスした道具。
おもに医療機器をあらわしています。
資機材と資器材は区別を付けるのが難しいですが、広く用いられているのは資機材になります。