この記事では、「明白」と「明瞭」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「明白」とは?
「明白」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「明白」は「めいはく」と読みます。
「明白」は、「明らかで疑う余地のないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、事件が起こった時、犯人が誰なのかが明らかで、疑う余地がないような場合は、「この事件の犯人は明白だ」などという文章を作ることができます。
また、犯人と断定する理由が、疑う余地のないようなものの場合は、「明白な証拠がある」などという文章にできます。
さらに、浮気を疑われている夫の言い訳が、明らかに嘘だと感じられるとき、「夫が嘘をついているのは明白に思える」などという文章を作ることができます。
他にも、誰かの言い分に、ハッキリした矛盾が感じられる場合は、「あなたの言質には、明白な矛盾がある」などと表現することができます。
このように明らかで疑い余地がない場合に、「明白」を使ってみましょう。
「明瞭」とは?
「明瞭」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「明瞭」は「めいりょう」と読みます。
「明瞭」は「ハッキリしていること。
またその様子」という意味があります。
何かがハッキリしていると感じたとき、「明瞭」という言葉を使うことができます。
例えば、アナウンサーの発音がハッキリしていると感じた場合、「明瞭な発音をするアナウンサー」という文章にできます。
また、仕事内容について、分かりやすく書き記す場合、「仕事内容を明瞭に記載する」などと表現することができます。
さらに、県境に、大きな川などが流れていて、どこか県境なのかハッキリしている場合は、「県境が明瞭だ」と表現できます。
他にも、家庭教師に勉強を教えてもらった時、ハッキリと理解できたという場合は、「家庭教師のおかげで、明瞭に理解できた」などという文章を作ることができます。
このように、ハッキリしていると感じるとき、またそのような場面を見たときに「明瞭」という言葉を使ってみましょう。
「明白」と「明瞭」の違い
「明白」と「明瞭」の違いを、分かりやすく解説します。
「明白」は、「明らかで疑う余地のないこと。
その様子」という意味があります。
一方で、「明瞭」は「ハッキリしていること。
またその様子」という意味があります。
どちらも、「ハッキリしている」「明らかだ」という意味があります。
ただし「明白」は「疑いに対して」という前提があり、「明瞭」にはそのような前提がありません。
そのため、何かの疑いがある時、明らかだと感じた場合は、「明白」を使い、それ以外の場合は「明瞭」を使うようにしましょう。
まとめ
「明白」と「明瞭」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、似た意味を持ちますが、明確な意味の違いもありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。