この記事では、「傘」と「笠」の違いを分かりやすく説明していきます。
「傘」とは?
雨・日差し・雪などが直接当たらないようにするために、頭上にかかげるものです。
竹や金属の骨組みに、布や紙などをはりつけ、柄を取り付けて開閉できるようにしてあります。
用途によって「雨傘」「日傘」などということもあります。
雨の日に使用するものは、現在では一般的にはポリエステル・ナイロン・ビニールなどが使用されています。
紙は水がしみこんでしまい、破けてしまうことがあるため、大雨が降ったときの使用には適していません。
薬剤を塗布するなどで撥水性を持たせることはできますが、それでも大雨の日には適しません。
ポリエステルやビニールなどは水がしみ込みにくく、雨が降って濡れてしまっても破けることがありません。
日差しをよけるために使用するものには、綿や麻などの布が使用されることがあります。
綿や麻などは水分を吸収する素材ですが、晴れの日に使用することを想定しているため、こういった素材を使用しても不都合はありません。
日差しをよけるためのにものには、レースが使用されていることもあります。
どちらかというと女性向けのデザインが多いです。
しかし、近年は男性も日差しをよけるために「傘」をさすようになり、男性向けのものも登場しています。
「傘」の使い方
雨・日差し・雪などが直接当たらないようにするために使用する、骨組みに布などをはった道具を指して使用する言葉です。
「笠」とは?
「笠」には3つの意味があります。
1つめは、雨・日差し・雪などが直接当たらないようにするために頭にかぶせるものです。
スゲやイなどの植物で作られており、浅い円錐形をしています。
キャップは頭をすっぽり覆う部分とつばで構成されています。
「笠」はキャップとは形が違い、頭を覆う部分とつばの部分の境目がありません。
「かさこじぞう」という昔話があり、おじいさんがお地蔵さまに「笠」をかぶせるシーンが登場します。
2つめの意味は1つめの意味のものに似た形をしたものです。
電球などにかぶせて使用をします。
3つめは紋所の名です。
紋所とは、家々で定めている、しるしとして用いられる図柄のことです。
「笠」の使い方
頭にかぶるものの意味で使用する場合もあれば、電球などにかぶせるものの意味で使用する場合もあります。
円錐形の形をしていて、上にかぶせるものを指して使用する言葉です。
「傘」と「笠」の違い
「かさ」と読み方は同じですが、2つの言葉が指すものは異なります。
「傘」は頭上にかかげて使用するもの、「笠」は頭にかぶせて使用するものです。
「傘」の例文
・『傘をコンビニに忘れてきてしまった』
・『傘の忘れ物が多い』
・『傘をさす』
・『傘を貸してあげる』
「笠」の例文
・『笠をかぶる』
・『笠をかぶせる』
・『電球の笠を掃除する』
・『笠にほこりがたまっている』
まとめ
読み方は同じですが、2つの言葉が指すものは異なります。