この記事では、「激痛」と「鈍痛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「激痛」とは?
程度のはなはだしい痛みのことです。
痛みには程度があります。
転んでわずかにだけ皮がむけたときには、わずかにだけ痛みを感じます。
転んで骨折をしたら、立ったときに激しい痛みがします。
この言葉が意味するのは、後者のことです。
大きなケガをしたときにこの痛みを感じることが多いです。
たとえば、骨折、食中毒、出産、マスタードが目に入ったときなどにこの痛みを感じます。
マスタードは刺激の強い食品です。
粘膜に触れると刺激によって痛みを感じます。
その痛みは、「何だか痛いかも」という程度ではなく、「うわー」とびっくりするようなものです。
このような激しいものを指す言葉になります。
「激痛」の使い方
痛みの程度を表すときに使用し、程度がはなはだしい場合をいいます。
人によって感じ方が違うので、同じような出来事があったり、同じような病気であったりしても、すごく痛いと感じる人もいれば、大したことないと感じる人もいます。
人によって使う場面に違いがあります。
「鈍痛」とは?
にぶく重い痛みのことです。
鈍いとは、鋭くない、感覚を刺激する力が弱いことを意味します。
お腹のあたりがなんとなく痛い感じがします。
我慢できないほどではありません。
何となく違和感があるといった程度のもので、寝込んでしまうようなものではないです。
このような、「なんかちょっと変だな」「何となく痛いかも」といった程度の痛みを指す言葉です。
「鈍痛」の使い方
痛みの程度を表すときに使用をします。
程度がそれほどひどくない、鋭くはない痛みを指します。
腹痛、頭痛などで使われることが多いです。
人によって痛みの感じ方は違うので、どういった状態でこのように感じるかは人によって違い、使う場面も違います。
「激痛」と「鈍痛」の違い
どちらの言葉も痛みの程度を表しています。
程度が強いのは「激痛」の方です。
我慢できないほどのもの、程度がはなはだしいものをいいます。
「鈍痛」は我慢できるほどの場合があります。
どちらも肉体的なものを指しており、精神的なものではりません。
また、同じ頭痛、腹痛などといっても、痛みの程度は違います。
その人がどう感じるかによって、使う言葉が違ってきます。
頭が割れそうなほど、寝込んでしまうほどのものは「激痛」、何だか重いような痛いような感じがするものは「鈍痛」です。
「激痛」の例文
・『自動車がぶつかってきて激痛が走る』
・『激痛にうめく』
・『消毒したときに激痛を感じた』
・『激痛で歩くことができない』
「鈍痛」の例文
・『昨日から鈍痛が続いている』
・『鈍痛があるけれど頑張って動かなければ』
・『ずっと鈍痛が続いていてつらい』
・『お腹の下あたりに鈍痛がある』
まとめ
どちらの言葉も痛みの程度を表す言葉です。
一方は激しいもの、もう一方は鈍いものを意味しています。