「社会課題」と「社会問題」の違いとは?分かりやすく解釈!

「社会課題」と「社会問題」の違い言葉・カタカナ語・言語

この「社会課題」「社会問題」は、似た内容を指す言葉ながら、以下のような違いがあります。

「社会課題」とは?

「社会課題」とは?

「社会課題」とは、社会全体でこれから先に解決していくべき課題のことです。

社会と言っても、全世界レベルのものから、特定の国や地域だけのものまで様々で、使い方によってその範囲はまちまちです。

ただし、それなりに広い範囲に共通するものでないとこうとは表現しません。

あくまで「課題」なので、直近の対策が求められるような緊急性はなく、例えば、近年叫ばれている環境問題がいい例になります。

今すぐ対策しなければいけない訳ではないものの、放ってはおけない海洋汚染や温暖化については正にこの「社会課題」だと言えるでしょう。

「社会問題」とは?

「社会問題」とは?

こちらの「社会問題」は、できるだけ早い解決が望まれる社会的な問題を指して使います。

今でもその影響がそれなりに出ているものや、このままではその影響が大きくなると考えられている問題がこれに当たり、やはりそれなりの範囲に共通するものがこの言葉で表現されます。

こちらの例では、若者のスマホ依存が近年よく挙げられています。

それによる視力の低下だけに留まらず、学力の低下までこれと無縁ではないと考えられており、いわゆる「歩きスマホ」も社会的に大迷惑な行為です。

更に、気軽にネットが使えることからそれを利用した犯罪行為も増加傾向にあり、IT社会と呼ばれる昨今では根本的な解決は難しいかも知れませんが、色々な対策が打ち出されている次第です。

「社会課題」と「社会問題」の違い

「社会課題」と「社会問題」の違い

このように、「社会課題」は直近に解決が求められるほどではないものの、決して放置はできない課題のことで、「社会問題」は正に今問題になっていることだと考えてください。

このように表現すると、まず「社会問題」の解決が大切だと思われるでしょうが、「社会課題」の方が規模が大きなもの(例として、環境問題など)が多い傾向にあります。

まとめ

まとめ

「社会課題」「社会問題」は、共に解決が必要になりますが、このような違いがある言葉同士となっています。