「厄病神」と「疫病神」の違いとは?分かりやすく解釈

「厄病神」と「疫病神」の違い言葉・カタカナ語・言語

不幸が続くと、悪い神様がいると思う人は多いでしょう。

その神様は「厄病神」と言いますか、それとも「疫病神」と言いますか。

この記事では、「厄病神」「疫病神」の違いを分かりやすく説明していきます。

「厄病神」とは?

「厄病神」とは?

災いをもたらす神です。

厄病とは悪いこと、不都合な出来事という意味です。

また、災難をもたらすとして嫌われる人という意味もあります。

「疫病神」とは?

「疫病神」とは?

疫病を流行させる神です。

医療がなかった古代の日本では、病気は目に見えない存在によって起こっていると信じ、もののけ、怨霊によるものだと考えられていましたが、やがて「疫病神」という存在が病気をもたらしているという信仰に至ったと考えられています。

災いをもたらし運気を落としていくような人のこともいいます。

「厄病神」と「疫病神」の違い

「厄病神」と「疫病神」の違い

「厄病神」「疫病神」の違いを、分かりやすく解説します。

「厄病神」「疫病神」は、悪いことを次々と起こす神様で、神様ではなくてもそのような人のことも例えて言い、意味もほとんど同じです。

しかし、悪いことの種類が違い、「疫病神」の方が一般的によく使われます。

「厄病神」は病気以外の災いを起こし続けますが、「疫病神」は病気を流行させる神様です。

しかし、「疫病神」と呼ばれる人は、病気を流行させたというわけではなく、一緒にいると災いを起こしやすく嫌われている人のことで、「厄病神」と呼ばれる人と同じ性質の人です。

「厄病神」の例文

「厄病神」の例文

「厄病神」の例文を紹介していきます。

・『仕事で失敗ばかりの私は厄病神につかれていると思います』
仕事や勉強などで失敗が続くときは「厄病神」がいいでしょう。

・『あなたの家は厄病神がすみついているためお祓いをお勧めします』
泥棒に入られたり、家具や家電が壊れたり、不幸なことが続くとお祓いで解決しようとする人もいます。

・『彼女は恋愛トラブルばかり起こして、まるで厄病神ですね』
人の恋人を略奪するなど、問題を起こしやすい人は「厄病神」として、距離を置いた方がいいでしょう。

「疫病神」の例文

「疫病神」の例文

「疫病神」の例文を紹介していきます。

・『私は風邪ばかり引いていて、疫病神につかれているかもしれません』
病気ばかりで、なかなか治らないと「疫病神」が原因かもしれないと考える人もいます。

・『今年も疫病神には勝てず、外ではマスクを外せませんでした』
世界中で流行している伝染病のことを「疫病神」とも言えます。

・『彼はすぐ不愉快なことを言うため、疫病神と陰で呼んでいます』
「疫病神」と呼ばれる人と話すと、嫌な気持ちになるようなことを言われ、自然に運気も下がり、前向きな気持ちもなくなってしまいます。

まとめ

まとめ

「厄病神」「疫病神」は不幸なことを起こす神様、または人という意味では同じですが、不幸なことの内容が違います。

「厄病神」は病気以外の不幸、「疫病神」は病気の不幸を起こす神様です。

人に対しては「厄病神」「疫病神」も同じような使い方をします。

「厄病神」「疫病神」ともに神様は追い払うことは難しいですが、人間は可能です。

自分にとってマイナスにしかならないような人とは関わらないように気を付けましょう。