この記事では、「愚の骨頂」と「愚か」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚の骨頂」とは?
「愚の骨頂」とは、この上なく馬鹿げているという意味になります。
「愚」はくだらないこと、またそのような様子を言います。
「骨頂」とは程度の最もはなはだしいことという意味ですが、現代においては、悪い状態について使う言葉となっています。
「愚の骨頂」とは馬鹿げていることの程度がとてもひどい、そのような有様に使う言葉ですので、通常は相手に面と向かって言う言葉ではありません。
もしも、面と向かって言うことがあるとすれば、それは状況がとてつもなくひどい場合となるでしょう。
「予防どころか、被害を広げるような真似をして、愚の骨頂とはこのことだ」「こんなことをして良くなると思っているとは、愚の骨頂だ」などと、使います。
「愚か」とは?
「愚か」とは「おろか」と読みます。
これは頭のはたらきが鈍い様子、考えが足りない、馬鹿げている、劣っているという意味になります。
また、このような人を「愚か者」と言います。
自分で自分のことを言う場合もありますが、そのような場合、大抵は謙遜であることが多いでしょう。
一方で他人が他人のことを「愚か者」と言うのは、本当である場合もありますが、単なる悪口、侮辱する言葉の可能性もあります。
いずれにしましても、人に直接言う言葉ではないと覚えておくようにしましょう。
「何と愚かなことをしでかしてくれたんだ」「私のような愚か者、何の役にも立ちません」「愚かな人ほど、人を侮辱したがる、賢い人は黙っているものだ」などと、使います。
「愚の骨頂」と「愚か」の違い!
「愚の骨頂」と「愚か」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉はどちらも「愚かである」という意味では同じです。
違いと言えば「愚か」は頭のはたらきが鈍い、考えが足りない、馬鹿げているといった意味に対して、「愚の骨頂」は「愚か」の程度がはなはだしいという意味になるところです。
つまり「愚か」をさらに強めて言う言葉が「愚の骨頂」となるわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「愚の骨頂」と「愚か」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。
どちらも人から言われたり、思われたりしたくない言葉です。
「愚か」と「愚の骨頂」、程度の違いがありますので、意味をしっかり理解して使い分けていきましょう。