この記事では、「単純」と「単調」の違いを分かりやすく説明していきます。
「単純」とは?
「単純」は「たんじゅん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「それに他の要素が一切まざっていないこと」という意味で、その他に違うものや余計なものが入り込んでないことです。
2つ目は「造りや成り立ちがこみ入っていないこと」という意味で、ものの構造や形式などが複雑でないことです。
3つ目は「考え方が素直で、感化され易いこと」という意味で、言われたことをすぐに信じて考えを変える性質のことです。
4つ目は「ものごとの捉え方が一面的であること」という意味で、ものごとを100か0かでしか考えず、浅はかな考え方をすることです。
5つ目は「条件や制限などがないこと」という意味で、無条件でありのままの状態のことです。
上記に共通するのは「他の要素がない」という意味です。
「単純」の使い方
「単純」は「それに他の要素が一切まざっていないこと」「作りや成り立ちがこみ入っていないこと」「考え方が素直で、感化され易いこと」「ものごとの捉え方が一面的であること」「条件や制限などがないこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「単純だ・である」「単純明快」などと使われたり、形容詞として「単純な疑問」などと使われたり、副詞として「単純に言う」などと使われたりします。
基本的に、他の要素が含まれていないことや、作りや成り立ちが複雑ではなく簡単な様子に使われる言葉です。
「単調」とは?
「単調」は「たんちょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「音楽で、音の流れがずっと同じで変化がないこと」という意味で、ずっと同じリズムや音程の範囲で音楽が続いている様子のことです。
2つ目は「ものごとに変化が乏しく、つまらないこと」という意味で、日常的にほとんど変化のないものごとが続いて飽きる様子のことです。
3つ目は「数学用語で、単調増加・単調減少の略」という意味です。
上記に共通するのは「変化に乏しい」という意味です。
「単調」の使い方
「単調」は「音楽で、音の流れがずっと同じで変化がないこと」「ものごとに変化が乏しく、つまらないこと」「数学用語で、単調増加・単調減少の略」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「単調だ・である」と使われたり、形容詞として「単調なリズム」などと使われたり、副詞として「単調に続く」などと使われたりします。
基本的に、音楽で同じリズムや音程が続くことや、転じてものごとに変化が乏しくつまらない様子に使われる言葉です。
「単純」と「単調」の違い
「単純」は「他の要素が含まれていないこと」「作りや成り立ちが複雑ではなく簡単な様子」という意味です。
「単調」は「音楽で同じリズムや音程が続くこと」「ものごとに変化が乏しくつまらない様子」という意味です。
「単純」の例文
・『単純におもしろいと言っただけで他意はない』
・『これは単純な計算ミスによるものだ』
・『この機械は操作が単純で誰でも覚えられる』
・『彼は単純でうわさをすぐに信じるところがある』
「単調」の例文
・『お経はリズムが単調でつい眠くなる』
・『この曲はリズムが単調だがメロディーが複雑で飽きない』
・『工場では単調なライン作業ばかりでつまらない』
・『単調な毎日にあきあきして転職した』
まとめ
今回は「単純」と「単調」について紹介しました。
「単純」は「複雑でない」、「単調」は「変化に乏しい」と覚えておきましょう。