「駐在」と「出向」の違いとは?分かりやすく解釈

「駐在」と「出向」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「駐在」「出向」の違いを分かりやすく説明していきます。

「駐在」とは?

「駐在」とは?

「駐在」には2つの意味があります。

ひとつは、定められた場所にかなりの程度の期間とどまることです。

官吏や商社員などが担当している仕事のために派遣されて、その地にとどまることを意味します。

働く地域は変わりますが、籍は変わっていません。

新聞記者のことで説明をします。

この人は記事を集めるために自分であちこちを動き回っています。

特にこの人は海外の情報を集めています。

日本と海外を何度も往復をするのは大変なので、海外にとどまって情報を集めています。

これは仕事のためです。

仕事のために派遣されて、海外にとどまっています。

とどまる期間は1日や2日などではありません。

旅行のような短期間のものではなく、相当な期間になります。

具体的な期間の長さは、この言葉の意味には含まれていません。

もう一つの意味は駐在所のことです。

この場所には巡査が常にいて、受け持ちの区域内の警備や事務仕事などをしています。

「駐在」の使い方

派遣されてその場所にかなりの程度の期間とどまるという意味で使用をします。

「出ていく」という意味合いではなく、「とどまる」という意味合いで使用をする言葉です。

「出向」とは?

「出向」とは?

「しゅっこう」「でむく」と読むことができますが、ここでは「しゅっこう」と読んだ場合の意味を解説します。

「出向」は、籍はもとのところに置いたまま、命令によって他の役所や会社などの仕事につくことという意味です。

同じ会社の中で部署を変えることではありません。

今まで経理部で働いていた人が営業に行くといったことではないです。

ある人はAという会社と契約をして、この会社に籍を置いています。

この人は会社の命令によって、Bという会社で仕事をするようになりました。

Bの会社で働いていても、籍はAにあります。

仕事の指示はBから受けます。

なぜこういったことをするのか理由はさまざまで、他の会社の技術やサービスなどを学ぶため、人材を調整するため、会社同士の交流をするためなどの目的で行われています。

「出向」の使い方

籍をもとのところに置いたまま、別の会社に行って働くことという意味で使用をします。

同じ会社の中で部署の移動をすることには使用しません。

「駐在」と「出向」の違い

「駐在」と「出向」の違い

別の場所に行くといった意味が似ている2つの言葉ですが、意味合いが異なります。

「駐在」はとどまるという意味合いの言葉です。

それなりの期間、定められた場所にとどまります。

「出向」は別の会社などに行くことです。

そこで勤務するという意味合いです。

「駐在」の例文

「駐在」の例文

・『駐在員として活動をしている』
・『アメリカに駐在している』

「出向」の例文

「出向」の例文

・『出向を言い渡される』
・『出向先でうまくやれている』

まとめ

まとめ

出ていくといった意味合いが似ている2つの言葉ですが、それぞれが意味するものは異なります。