「庇護欲」と「保護欲」の違いとは?分かりやすく解釈

「庇護欲」と「保護欲」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「庇護欲」「保護欲」の違いを分かりやすく説明していきます。

「庇護欲」とは?

「庇護欲」とは?

他から害を受けないように大切にして守りたいという気持ちのことです。

かばうという意味合いがあります。

「庇護」とは、他から害を受けないように大切に守ること、「欲」には熱心に求めること、またその気持ちという意味があります。

仔猫のことで説明をします。

自宅で飼っている猫が仔猫を産みました。

まだ目がしっかりと開いておらず、体は非常に小さいです。

一人では生きていけそうもない弱々しさがあります。

動物が好きな人は、こういった弱くて小さな存在を見ると、守ってあげたいという気持ちがでてくることでしょう。

捨て猫だと拾うことにためらいがありますが、自宅で飼育している猫なら自分が世話をすることができます。

家の中の危険な物でケガをしないようにしたり、寒くないようにしたり、十分に母乳をもらえるように配慮したりなど、いろいろと大切に守ってあげたいという気持ちが出てきたとします。

その気持ちが「庇護欲」が意味するものです。

実際に何かをすることではなく、かばってあげたい気持ちを意味します。

「庇護欲」の使い方

外からの害を受けないように大切に守りたいという気持ちを指して使用する言葉です。

気持ちについてをいいます。

「保護欲」とは?

「保護欲」とは?

外からの破壊・危険・脅威などの害を受けないようにしたいという気持ちのことです。

「保護」には、外からの破壊・危険・脅威などの害を受けないように防ぐという意味があります。

保護をしたいと熱心に求める気持ちを「保護欲」といいます。

公園に猫が捨てられていたとします。

動物好きな人なら、家に連れて帰りたい、守ってあげたいなど思うことでしょう。

そのままにしていると、カラスにいたずらをされたり、食べるものがなくて飢え死にしてしまったり、寒さで死んでしまったりする心配があります。

カラスのいたずらや寒さなどは、外からの危険・脅威です。

そういったものから守りたいという気持ちが、この言葉が意味するものです。

「保護欲」の使い方

外からの危険や脅威などの害を受けないように防ぎたい気持ちという意味で使用をします。

実際に何かをすることではなく、気持ちをいいます。

「庇護欲」と「保護欲」の違い

「庇護欲」と「保護欲」の違い

守りたい気持ちという意味合いが似ているのですが、ニュアンスが異なります。

「庇護欲」は大切に守りたい気持ちのことで、かばうといった意味合いがあります。

「保護」は害を受けないように防ぎたい気持ちのことで、守るといった意味合いがあります。

「庇護欲」の例文

「庇護欲」の例文

・『庇護欲がかき立てられる』
・『庇護欲が出てくる』

「保護欲」の例文

「保護欲」の例文

・『保護欲を刺激する』
・『保護欲がかきたてられる』

まとめ

まとめ

害を受けないようにしたい気持ちという意味合いが似ていますが、一方はかばいたい気持ち、もう一方は害を防ぎたい気持ちのことで、ニュアンスが異なります。