この記事では、「耐用年数」と「償却年数」の違いを分かりやすく説明していきます。
「耐用年数」とは?
「耐用年数(たいようねんすう)」とは、「減価償却を前提とした場合に、長期間にわたって使う資産の使用可能な年数」のことを意味しています。
「耐用年数」というのは、「建物・自動車・機械・コンピューター・ソフトウェアなどの資産を、どれくらいの期間にわたって壊れずに使用することができるのかの目安となる年数」のことを意味する会計用語なのです。
「耐用年数」は、「木造の事務所24年・パソコン4年・金属製の事務机15年」などの「法定耐用年数」が定められています。
「償却年数」とは?
「償却年数(しょうきゃくねんすう)」とは、「事業者(会社)の保有資産を減価償却するまでにかかる年数」のことを意味しています。
「償却年数」というのは、「建物・機械・備品などの資産価値がゼロになるまでにどれくらいの年数がかかるのかの目安となる年数」のことを意味している会計用語です。
「償却年数」は、実務においては「法定耐用年数」が適用されることになります。
「耐用年数」と「償却年数」の違い!
「耐用年数」と「償却年数」の違いを、分かりやすく解説します。
「耐用年数」と「償却年数」は会計実務の上では「法定耐用年数の適用」でまったく同じ年数になりますが、それぞれの言葉が指示する意味合い・考え方には違いがあります。
「耐用年数」という用語は、「会社・事業者が保有する資産がいつまで壊れずに耐えて使い続けられるかの目安となる年数」を意味しています。
「耐用年数」に対して「償却年数」という用語は、「減価償却される(少しずつ価値が減っていく)会社・事業者が保有する資産の価値がゼロになるまでにどのくらいの年数がかかるのかの目安となる年数」という意味合いを持っている違いがあるのです。
まとめ
「耐用年数」と「償却年数」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「耐用年数」とは「(減価償却されていく)長期間にわたって使う資産の使用可能な年数・壊れずに使い続けられるおよその年数」を意味していて、「償却年数」は「減価償却されていく資産の価値がゼロになるまでにかかるおよその年数」を意味している違いがあります。
「耐用年数」も「償却年数」も会計実務では、「法定耐用年数」が適用されるので実際には同じ年数が用いられることになります。
「耐用年数」と「償却年数」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。