この記事では、「ラフテー」と「角煮」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラフテー」とは?
沖縄の郷土料理の一つです。
豚の肋骨周辺についた肉の角切りを、醤油、砂糖、泡盛などで煮込んだ料理です。
使用する肉は豚のもので、肋骨周辺についているもの、あるいはヒサガーと呼ばれる皮つきの腿の部分のものです。
長時間煮込んでおり、味がしっかりとしみついています。
作り方を簡単に説明します。
まず、ゆで豚を作ります。
鍋にたっぷりの水と豚肉を入れて沸騰させます。
アクがでてきたら取り除き、1時間ほどゆでます。
火をとめて豚肉を取り出し、冷まします。
ゆで汁はペーパーなどで漉して脂を取り除き、とっておきます。
次に肉を煮込んでいきます。
ゆで豚を角切りにします。
鍋に豚肉、ゆで汁、醤油、泡盛、砂糖を加えて火にかけます。
アクがでてきたら取り除き、落としブタをして1時間ほど煮込みます。
醤油を加えて、さらに煮込みます。
醤油を2回に分けて加えることで、塩辛くなりにくく、テリがでます。
煮汁をスプーンでかけながら30分ほど煮込んだらできあがりです。
「ラフテー」の使い方
豚の肋骨周辺についている肉を醤油、砂糖、泡盛などで煮込んだ沖縄の郷土料理を指して使用する言葉です。
「角煮」とは?
カツオや豚肉の角切りを醤油や砂糖などで煮込んだ料理です。
よく使用される食材は豚肉です。
角切りにしたものを使います。
細かくなっているものは使用しません。
カツオやマグロなどが使用されることもあり、この場合も角切りにしたものを使います。
作り方を簡単に説明します。
まず、豚肉を下ゆでします。
鍋にたっぷりの水と豚肉の塊を入れて90分ほどゆでます。
アクがでてくるので取り除きます。
肉を煮込んでいきます。
角切りにした肉、醤油、砂糖、ゆで汁を鍋に入れて火にかけます。
1時間ほど煮込んだら完成です。
途中、汁が少なくなってくるので、スプーンで汁をまわしかけながら煮ていきます。
じっくりと長時間煮込むほどに肉が柔らかくなります。
「角煮」の使い方
カツオや豚肉を角切りにしたものを、醤油や砂糖で煮込んだ料理です。
「ラフテー」と「角煮」の違い
豚肉の角切りを醤油や砂糖で煮込んだ料理という点が似ていますが、まったく同じものではありません。
前者には泡盛が使用されます。
そして、使用する豚肉の部位は、肋骨周辺や腿です。
後者は豚肉以外にも、カツオやマグロなども使用されることがあります。
泡盛は使用せず、酒を使用する場合は料理用のものを用います。
「ラフテー」の例文
・『ラフテーを食べさせてもらう』
・『ラフテーを作る』
・『沖縄で食べたラフテー』
・『柔らかなラフテー』
「角煮」の例文
・『よく煮込まれた角煮』
・『角煮を圧力鍋で作る』
・『角煮を購入する』
・『とろっと柔らかい角煮』
まとめ
豚肉を使用している点と、醤油や砂糖で煮込んでいる点が似ていますが、使用する酒の種類が異なります。