この記事では、「議員」と「党員」の違いを分かりやすく説明していきます。
「議員」とは?
直接選挙民の意見を国(国会議員)や地方自治体(都道府県会議員や市区町村の議員)の政策に反映させる立場にある人を指します。
選挙によって選出される決まりで被選挙権は衆議院議員25歳、参議院議員30歳、県会議員や町会議員は25歳と議員の種類によって異なります。
党に所属していることは議員の必須条件では有りません。
ただし、党に所属している議員が多くいることも事実で、党には選挙に対する強みなどがあります。
日本の各政党であれば議員は代表的な立ち位置となっているため、政党のホームページで議員は紹介されています。
国会議員の事務室を提供するために設置された参議院議員会館、衆議院議員会館があります。
「党員」とは?
政党に所属する者で、政党の構成員のことを指します。
入党にはいくつか規則があり、党によって違いますが他の党と同時に党員になることが出来ないのが一般的です。
政党の総裁選挙が行われている党では総裁選挙の前2年継続して党費を納めた党員など、条件はありますが党員による投票も可能となっており、総裁が政権与党のものであれば総理大臣を選ぶ投票も可能になるケースもあります。
党費は等の活動資金となり、毎月納入する必要があります。
幽霊党員や組織票による不正の発生の可能性が党員による選挙システムの欠点とされており、各国で問題になった事例もあります。
党員には党に逆らう行為をした場合、党員資格停止という処分が有り、党員選挙の投票が停止などがなされます。
なお、党員になっている人が議員になるという義務は一切なく、政党を知りたい、応援したいという立場から党員になることが可能となっています。
ただし基本的に議員でない限り党のトップクラスになることは不可能と言えます。
「議員」と「党員」の違い
「議員」と「党員」の違いを、分かりやすく解説します。
「議員」は選挙によって選ばれるもので、参議院議員、衆議院議員の国会議員や都道府県会議員、市区町村の議員などに分かれています。
議員は党員であることは必須条件では有りません。
党員は政党を構成する人のことで、党員は選挙はなく、年齢が適合して党費の納入が可能であれば党員になれます。
党員であり議員である人は政党のホームページで政党を代表する人物として紹介されています。
なお、無所属議員は政党の総裁選挙に投票することは出来ませんが、政党の党員であれば政党の総裁選挙に投票が可能となっており、政権与党の総裁に投票するいうことも可能です。
党員は選挙に出馬する義務はありません。
議員は出馬してなるものです。
まとめ
「議員」と「党員」は密接な部分と離れている部分があり、無所属の国会議員が政党の党員になるとそれなりの地位を党では得られる反面、地盤を失う可能性もあります。
党員は自分の意志で選挙なしでなることが出来ますが、議員は選挙をして選ばれるものとなっています。