この記事では、「きな臭い」と「胡散臭い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「きな臭い」とは?
「きな臭い」の意味と使い方について紹介します。
「きな臭い」の意味
「きな臭い」は「きなくさい」と読みます。
意味は「紙・綿・布などが焦げる匂いがする」「硝煙の匂いがする」「戦いや危険なことが始まりそうな気配がある」「怪しい感じがする」になります。
「きな臭い」の使い方
「きな臭い」は形容詞で、変化形として使われることはあまりありません。
元々は文字通り「嫌なにおいがすること」という意味でしたが、次第に「今にも危険な状態になりそうな感じがすること」として使われる様になりました。
「きな」は「きぬ(布・衣)」「木の香」が語源とされていて、「布が焦げるにおいがする」「木が焦げるにおいがする」ことを言います。
物が燃える、つまりは火薬を表すということで、戦いや戦争など危険なことが始まりそうな雰囲気に使われる様になったのです。
「きな臭い」が「何となくなく怪しい」という意味で使われる場合、「危険な感じがする」という意味が強くなります。
「胡散臭い」とは?
「胡散臭い」の意味と使い方について紹介します。
「胡散臭い」の意味
「胡散臭い」は「うさんくさい」と読みます。
意味は「どことなく疑わしい」「なんとなく怪しい」「油断ができない」になります。
「胡散臭い」の使い方
「胡散臭い」は形容詞で、副詞として「胡散臭く」と使ったり、名詞として「胡散臭さ」と使ったりします。
こちらも「怪しい」という意味で使われますが、「胡散臭い」の場合は「インチキ臭い」という意味が強くなります。
具体的に「偽物を掴まされる」「お金をぼったくられる」「大損させられる」などと不安を感じることを表す言葉です。
たとえば「胡散臭い話」は「インチキ臭くて信じがたい話」ですが、「きな臭い話」と言うと、「争い事が起きそうな危ない話」になります。
「きな臭い」と「胡散臭い」の違い!
「きな臭い」は「危ない感じがすること」です。
「胡散臭い」は「インチキくさいこと」です。
まとめ
今回は「きな臭い」と「胡散臭い」の違いをお伝えしました。
「きな臭いは危険な感じ」で、「胡散臭いはインチキ臭い感じ」と覚えておきましょう。