この記事では、「イナゴ」と「バッタ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イナゴ」とは?
「イナゴ」とは、「バッタ亜目イナゴ科に分類される体長40mm前後の茶褐色をした昆虫」のことです。
「イナゴ」は水田にいて稲や苗などを食べることが多い「害虫」としても知られていますが、その茶褐色の体色は稲に擬態した結果とも考えられています。
「イナゴ」は後ろ足の発達によって跳躍力に優れていて、食用の佃煮(つくだに)になることでも有名です。
「バッタ」とは?
「バッタ」とは「バッタ目バッタ科に分類されている昆虫」のことです。
「バッタ」の餌はイネ科の植物やススキ、ササなどが多くなっています。
「バッタ」は大きく、草(植物)の上に脚の吸盤でくっついていることが多い「植上性」と地面の上を歩いて草むらにいることが多い「地上性」に分けることができます。
植上性の代表的なバッタとしてトノサマバッタやカワラバッタがいて、地上性のバッタとしてショウリョウバッタやオンブバッタがいます。
「イナゴ」と「バッタ」の違い!
「イナゴ」と「バッタ」の違いを、分かりやすく解説します。
「イナゴ」と「バッタ」はどちらも類似した外見をしている昆虫ですが、「イナゴ」は「バッタ亜目イナゴ科」、「バッタ」は「バッタ目バッタ科」というように生物学的な分類が異なっています。
「イナゴ」は「水田の近く」に棲息していることが多いのですが、「バッタ」は「水田・草原・森林・山野」などいろいろな場所に棲息している違いもあります。
「イナゴ」というのは「水田の近くにいることが多い一種類の昆虫」だけを意味していますが、「バッタ」は「トノサマバッタ・ショウリョウバッタ・オンブバッタ」など複数の種類を含んだグループであるという違いも指摘できます。
「イナゴ」は日本では昔から「イナゴの佃煮」として食べられてきて食用にも向いていますが、「バッタ」は食用に適した風味ではないという違いもあります。
さらに身体構造の違いとして、イナゴには口の下部分に「喉仏」がありますが、バッタにはその喉仏がありません。
まとめ
「イナゴ」と「バッタ」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「イナゴ」とは「バッタ亜目イナゴ科に分類される茶褐色の昆虫」を意味していて、「バッタ」は「バッタ目バッタ科に分類されて、トノサマバッタやショウリョウバッタなどのいろいろな種類が存在している昆虫」を意味している違いがあります。
「イナゴ」と「バッタ」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。