この記事では、「オウムガイ」と「アンモナイト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オウムガイ」とは?
「オウムガイ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「オウムガイ」はオウムガイ目、オウムガイ科に属する軟体動物です。
殻に入っていて、イカやタコに似た種類となります。
「オウムガイ」の殻の内部は、規則正しく仕切られていて、最も出口に近い部屋に身体を収めていて、奥は空洞になっています。
軟体部は、90本近い触手を持ち、イカやタコよりも多くなっています。
またイカやタコのように、漏斗と呼ばれる噴出孔から、水を吐き出して推進力にします。
南太平洋から近海に生息し、さらに水深100mから、600mという深海にすんでいます。
祖先は4憶5000万年前頃に誕生し、それほど大きな変化を見せずに現代まで生き抜いていることから、「生きる化石」などと呼ばれることもあります。
寿命は10数年から20年ほどとされ、長生きの部類に入ります。
これは貝の生成に時間がかかるためとされています。
「アンモナイト」とは?
「アンモナイト」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アンモナイト」は、頭足類と呼ばれる、イカやタコの仲間で、巻貝のような形をした殻を持っています。
「アンモナイト」は、古生代シルル紀から中生代白亜紀まで、およそ3億5000万年前後の間、世界中の海に生息していたとされています。
「オウムガイ」から分化したとされています。
日本でも「アンモナイト」の化石を発掘することができ、「アンモナイト」の化石は「菊石」と呼ばれています。
「アンモナイト」の殻は、巻貝のように見えますが、殻の内部は規則的に何層にも区切られていて、出口近くの部屋に身体を収めていたとされています。
殻以外の軟体部は、現生する「オウムガイ」のように、90本近い数の触手があったと考えられています。
「オウムガイ」と「アンモナイト」の違い
「オウムガイ」と「アンモナイト」の違いを、分かりやすく解説します。
「オウムガイ」と「アンモナイト」はとても似ている生き物ですが、「アンモナイト」は貝殻の中心に、球状の初期室を持つのに対して、「オウムガイ」は持たないという違いがあります。
他にも、殻の隔壁が、成長方向にへこんでいるのが「オウムガイ」で、成長方向にふくらんでいるのが「アンモナイト」という違いがあります。
このような細かな特徴もありますが、何より、「オウムガイ」は今でも深い海に生息しているのに対して、「アンモナイト」は白亜紀を最後に、地球から姿を消しているという大きな違いがあります。
そのため、現存しているのが「オウムガイ」、絶滅してしまったのが「アンモナイト」と覚えておくといいのではないでしょうか。
まとめ
「オウムガイ」と「アンモナイト」の違いについて見てきました。
今でも海に生息しているのが「オウムガイ」、絶滅してしまったのが「アンモナイト」と覚えておくといいでしょう。