この記事では、「鮎」と「ヤマメ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「鮎」とは?
サケ目アユ科の魚です。
体長は15cmほどです。
通常は河川で産卵をし、一度海に出てから、また河川に戻って産卵をします。
しかし、琵琶湖など湖に生息するものは一生を淡水域で過ごします。
一般的には魚は臭いといわれますが、この魚はよい香りがするといわれており、香魚とも呼ばれています。
この魚を釣る独特の方法があり、それはアユの友釣りといわれています。
「鮎」には、他の「鮎」が縄張りに入ってきたときに追い払うという習性があります。
友釣りようの「鮎」を糸につけた状態でなわばりの中に入れ、そのなわばりの主が追い払おうとするときに、取り付けられている針に魚がひっかかる仕組みです。
この魚は食用にされており、さまざまな食べ方がされています。
特に好まれる食べ方が塩焼きです。
「鮎」そのものの味を楽しめます。
他には、バターでソテーする、味噌とともに焼く、焼いたものにトマトソースを添える、甘く煮る、フライにする、ハーブ焼きにする、パスタの具材にする、コンフィにするなどがあります。
和食にも洋食にもあう魚です。
「鮎」の使い方
サケ目アユ科の魚を指して使用する言葉です。
「ヤマメ」とは?
サケ目サケ科の魚です。
サクラマスの陸封型になります。
陸封型とは、海と陸水、または海で生育していた生物が、地形の変化などによって閉じ込められて、そこで何代にもわたって生育するようになったものをいいます。
この魚は大きなものでは体長が40cmほどになります。
分布は北海道以南から九州にかけての太平洋岸と日本海全域です。
生息地により漁がされる時期が異なりますが、一般的には3月から9月ころに漁がおこなわれます。
この魚は食用にされており、さまざまな食べ方がされています。
一般的な食べ方は塩焼きです。
シンプルな食べ方は「ヤマメ」そのものの味を楽しめます。
新鮮なものは刺し身にしてもおいしいです。
握りずしにもされます。
三枚におろすと皮や骨が残ります。
この部分は油で揚げてセンベイにされます。
塩コショウを振って揚げるだけで完成です。
お酒のおつまみに適しています。
うどんやそばの具、カルパッチョなどとしても食べられています。
また、卵が手に入ったときには、いくら丼のような丼ものにもされます。
ご飯の上にのせて、シンプルに醤油やわさびと一緒に食べます。
「ヤマメ」の使い方
サケ目サケ科の魚で、サクラマスの陸封型を指して使用する言葉です。
「鮎」と「ヤマメ」の違い
淡水に生育する点が似ていますが、2つのものは別のものです。
前者はサケ目アユ科の魚、後者はサケ目サケ科の魚です。
分類上の目は同じで科が異なります。
塩焼きにされて食べられるところは似ています。
まとめ
淡水に生育をし、サケ目の魚である点が似ていますが、一方はアユ科、もう一方はサケ目で、それぞれ属する科が異なります。