交流電流と関係する正弦波の「平均値」と「実効値」はよく似た意味を連想させる区別が難しい二つの言葉ですが、「平均値」と「実効値」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「平均値」と「実効値」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「平均値」とは?
正弦波の「平均値(へいきんち)」という用語は、「交流電流の平均は単純に取ると0になってしまうため、負の値を正の値(絶対値)に置き換えて平均をとったもの」を意味しています。
一般的に使用される「要素の数字を足して要素の数で割った平均値」とは異なり、正弦波を解析する際の「平均値」は「正弦波vの絶対値|v|の平均を計算して取ったもの」を意味している用語になります。
「実効値」とは?
正弦波の「実効値(じっこうち)」という用語は、「正弦波vを2乗したv2の平均値を、ルートの平方根(√)にしたもの」の意味を持っています。
正弦波の「実効値」は、「抵抗に直流電圧を加えた時と同じ電力を発生するだけの交流の電圧の値」としてその意味を解釈することが可能です。
「平均値」と「実効値」の違い!
正弦波(交流電流の波形)の「平均値」と「実効値」の違いを、分かりやすく解説します。
「平均値」というのは、「正弦波vの絶対値|v|の平均を取ったもの」を意味していて、実際の計算では「負の値を正の値に置き換えて平均を取る計算」を行うことになります。
交流の「正」と「負」の平均をとると「0」になってしまうので、正弦波vの絶対値|v|の平均を取る計算になるのです。
それに対して、「実効値」というのは「抵抗に直流電圧を加えた時と同じ電力を発生する電圧の値」を意味していて、「正弦波vを2乗したv2の平均値を平方根(√)にしたもの」で計算できるという違いがあります。
まとめ
正弦波の「平均値」と「実効値」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「平均値」という表現は、「交流の平均は0になってしまうため、負の値を正に置き換えて平均をとったもの」を意味しています。
それに対して、「実効値」というのは「正弦波vを2乗したv2の平均値に対してルート(√)にしたもの」の意味を持っています。
「平均値」と「実効値」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。