この記事では、「停止」と「静止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「停止」とは?
「停止」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「停止」は「ていし」と読みます。
「停止」は「動いていたものが途中で止まること。
また止めること」という意味があります。
例えば、自動車を走らせていたのに、エンジンの不調などで止まった場合は、「自動車が停止する」と表現できます。
また、人が亡くなる時、それまで動いていた心臓が止まります。
この様子を「心臓が停止する」と言うことができます。
次に、「停止」には「していたことをやめること。
差し止めること」という意味があります。
例えば、何かの作業をやめるとき、作業を停止すると言います。
また、食中毒などを出した飲食店が、営業を差し止められる場合、「営業停止処分」などと言います。
さらに、不倫疑惑などのスキャンダルによって、芸能人が活動を差し止める場合は、「スキャンダルの余波で、芸能人が活動停止する」などと「停止」を使って表現されます。
「静止」とは?
「静止」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「静止」は「せいし」と読みます。
「静止」は、「じっと動かないこと」という意味があります。
例えば、テレビの画面が動かなくなる時、「静止画像」などと呼びます。
また、動画に対して、単独の画像を見せる時、「静止を見せる」などと言います。
さらに、天井に据えられた、扇風機が、動かずに止まっている場合、「扇風機が静止している」と言うことができます。
お寺で瞑想をする道場などで、参加者がぴくりとも動かずに、座禅を組んでいる様子を見たとき、「瞑想をしている参加者が静止している」と表現することができます。
次に「静止」には「物体の位置が時間的に変わらないこと」という意味があります。
反対語は「運動」となり、運動していないものに対して、「静止」という言葉を使うことができます。
「静止エネルギー」などという言葉があります。
「停止」と「静止」の違い
「停止」と「静止」の違いを、分かりやすく解説します。
「停止」は「動いていたものが途中で止まること。
また止めること」という意味があります。
「静止」は、「じっと動かないこと」という意味があります。
このように「停止」と「静止」は、結果として止まっているという点では共通点がある言葉です。
ただし「停止」は、それまで動いていたものが止まることを意味するのに対して、「静止」は、始めから動かず止まっているものに対して使う言葉という以外があります。
さらに「静止」には「静」という言葉が入っているように、静かな雰囲気で止まっているものに対して使う言葉だと、覚えておくといいでしょう。
まとめ
「停止」と「静止」の違いについて見てきました。
「停止」は動いていたものが止まること、「静止」は、じっとして動いていないことを意味すると、覚えておくといいのではないでしょうか。