この記事では、「繁盛」と「繁昌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「繁盛」とは?
賑わい非常に盛んになること、またそのさまです。
商売についていうことが多いです。
チェーン店ではないパン屋のことで説明をします。
新しくパン屋を開きました。
修業をして腕を磨いたので売れる自身があります。
しかし、実際に店を開いてみたら、ほとんど客がやってきませんでした。
雨の日などは客の数が非常に少なく、10人にも満たないことがあります。
これは栄えている状態とはいえません。
別のパン屋は、開店前から行列ができています。
この店のパンを買うために遠方から来る人もいます。
人気のパンは開店1時間もしないで売り切れてしまいます。
営業時間は夜の7時までなのですが、売れ行きがよいときには商品の売り切れで7時前には店を閉めることもあります。
多くの客で非常ににぎわっています。
この店は「繁盛」しているといえます。
「繁盛」の使い方
賑わい非常に栄えていることや、そのさまを指して使用をします。
商売について使うことが多いです。
「繁昌」とは?
賑わい非常に盛んになること、またそのさまです。
商売についていうことが多いです。
カフェのことで説明をします。
このカフェは個人経営で、店主と2人のアルバイトで営業をしています。
普段から客が多く、昼時になると大変混雑をし、店の外には行列ができ、3人では人手が足りないほどです。
周辺にもカフェはあるのですが、このカフェは並んででも食べたいのです。
雨の日は客足が少なくなる店が少なくありませんが、この店は雨でも相変わらず賑わっています。
多くの人が訪れて栄えており、このことを「繁昌」といいます。
個人経営の店のことだけでなく、チェーン店についてもいうことができます。
普段から訪れる客が多く、利益が多く出ているような状態は、この言葉が意味するものです。
「繁昌」の使い方
賑わって非常に栄えることや、そのさまを指して使用をします。
商店について使うことが多いです。
「繁盛」と「繁昌」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
使用している漢字に違いがあり、「盛」はさかん、さかんになる、「昌」はさかん、勢いが強いという意味があります。
「昌」は「ショウ」と読み、常用漢字表にない漢字です。
一般的には「盛」の漢字が使用されていますが、どちらを使っても間違いではありません。
「繁盛」の例文
・『商売繁盛を祈願する』
・『おかげさまで繁盛しています』
・『開店から順調に繁盛している』
・『繁盛している雑貨店』
「繁昌」の例文
・『経営者が変わって繁昌するようになった』
・『繁昌を願う置物』
・『繁昌している店をモデルにする』
・『うれしいことに繁昌しています』
まとめ
人が集まって非常に活気があり栄えること、またそのさまを意味しており、2つの言葉に大きな違いはありません。
「昌」は常用漢字表にない漢字で、一般的には「盛」の漢字が使われています。