企業に勤めている人にとって嬉しいことは、給与が上がっていくことです。
そこで、ここでは「定期昇給」と「ベースアップ」を見ていきましょう。
この記事では、「定期昇給」と「ベースアップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「定期昇給」とは?
「定期昇給」とは、会社に勤めている人が、会社の規定によって、定期的に給料が上がる仕組みのことを言います。
いつ、どのくらい昇給するのかは、各企業によって異なります。
入社年数や、年齢、または個人の仕事の業績などによって、「定期昇給」が行われる場合が多いようです。
また、いつ、いくらくらい昇給するのかも、会社によって異なります。
しかし、「定期昇給」は必ずあるとは限りません。
会社の業績が悪化してくれば、今まで定期的に昇給があったとしても、中断したり、無くなる場合もあります。
現代では、一昔前の終身雇用制が当たり前だった時代のように、必ずしも勤続年数が長くなれば、自動的に「定期昇給」するとは言えない時代になっています。
成果が上げられない社員は「定期昇給」の対象から外れてしまうこともあります。
そのため、「定期昇給」の格差が生まれてしまい、同期でも業績によっては、給与金額の差がかなりついてしまうこともあります。
「定期昇給」は個人に対して、適用される昇給ですが、会社の業績があってこその昇給なので、やはりそこには会社の経営状態も大きく絡んでくると言えるでしょう。
「ベースアップ」とは?
「ベースアップ」とは、基本給が社員一律で賃上げされることを言います。
春闘などでの労使交渉により、「ベースアップ」の割合が決まります。
会社の業績がかなり良ければ、大幅な「ベースアップ」が期待できます。
しかし、逆に業績が悪化しているような状態だと、「ベースアップ」はかなり厳しいものになってしまいます。
「ベースアップ」は会社全体のことなので、個人の業績とは関係ありません。
なので、「ベースアップ」が決まれば、全社員が一律のパーセンテージで昇給されることになります。
「定期昇給」と「ベースアップ」の違い
「定期昇給」と「ベースアップ」の違いを、分かりやすく解説します。
「定期昇給」は、会社員が個人単位で、定期的に給与が上がっていくことを言います。
この昇給のタイミングや、その金額は、各企業ごとに異なります。
一方、「ベースアップ」は、ある企業の全社員が対象で、一律に基本給が上がることを意味しています。
春闘で、従業員側の労働組合が、経営側である企業に対して、賃上げ交渉を行います。
そこで決まった賃上げの割合により、全社員の給料が一律で上がることになります。
まとめ
会社員によって、「定期昇給」や「ベースアップ」は嬉しいことですし、仕事へのやる気やモチベーションにも繋がります。
しかし、会社の業績が悪化してしまうと、「ベースアップ」どころか、「定期昇給」も難しくなってしまうかもしれません。
「定期昇給」や「ベースアップ」は、絶対にそうなるという確定はないものです。
ですが、各社員の業績が上がることで、結果的に会社の業績アップに繋がりやすくなるでしょう。
そのためにも、社員が働きやすい職場環境を作っていくことが重要不可欠だと言えます。