この記事では、「汚い」と「小汚い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汚い」とは?
「汚い」には5つの意味があります。
1つめは、衛生的でなくて触れたくないと感じるさまです。
テーブルの上にソースが広がっていて、そこにパン屑も混ざっています。
衛生的とはいえない状態です。
これを素手で触りたいと思う人はあまりいないでしょう。
子どもが土で遊んで、手に泥が付着しています。
この手を握るには少し勇気がいるかもしれません。
これは「汚い手」といいます。
2つめは、まとまりがなくて不快な感じを与えるさまです。
部屋に物が散らかっています。
これでは人を家に招くことができません。
そんなときに来客があると「汚い部屋ですが」などといいます。
3つめは下品であるのです。
道徳的な基準からみて劣っているといった意味です。
「汚い言葉」のような使い方をします。
4つめは、考え方や態度が品位に欠けているです。
5つめは金銭を出すことを惜しむさまです。
「汚い」の使い方
いくつかの意味がありますが、衛生的でなくて触れたくない気持ちを起こすさま、まとまりがなくて不快感を与えるさまという意味で使うことが多いです。
何を衛生的でない、まとまりがないと感じるかは人によって異なるので、使う場面は人によって異なります。
「小汚い」とは?
どことははっきりいえないけれど衛生的でない感じがするという意味です。
転じて、品位に欠けるという意味もあります。
服装のことで説明をします。
ある人は、休日に家で過ごすときにはジャージを着ます。
このジャージには、毛玉ができていて、少し伸びたところがあります。
しかし、洗濯はして衛生的に保つようにはしています。
清潔には感じられませんが、触りたくないほど不快感を与えるものではありません。
何となくきれいではないなといった印象です。
今度は飲食店のことで説明をします。
この店のテーブルは開店以来30年以上使用しています。
そのため、ところどころにシミや傷ができています。
しかし、毎日丁寧に掃除はしています。
それでも、新品のようなきれいさはありません。
不快なほどではないけれど、どことなくきれいではない感じです。
そのような、なんとなくきれいではないといった感じのことを指す言葉です。
「小汚い」の使い方
はっきりいえないけれど衛生的でないさまに使用をします。
卑劣という意味でも使用されます。
「汚い」と「小汚い」の違い
衛生的でないという意味が似ていますが、その程度が違います。
前者は、触れたくない気持ちを起こさせる場合をいいます。
後者はなんとなく衛生的でないさまです。
「汚い」の例文
・『汚いから触りたくない』
・『汚い衣服を洗う』
・『部屋が汚い』
・『汚い床を掃除する』
「小汚い」の例文
・『小汚い手口』
・『小汚い服装』
・『小汚い店内』
・『小汚い裏道』
まとめ
衛生的でないという意味が似ていますが、その程度に違いがあります。