この記事では、「退任」と「退職」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「退任」とは?
「退任」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「退任」は「たいにん」と読みます。
「退任」は、「任務を辞めること。
役目を退くこと」という意味があります。
例えば、サッカーチームの監督が、チームの成績不振などを理由に、監督を辞めることになることがあります。
このような時、「チームの10連敗の責任を取り、A監督が退任する」などというニュースがスポーツ新聞などに掲載されます。
また、業績不振になった企業の社長や、不祥事を起こしてしまった企業の会長などが、責任を取って、任務を退くことがあります。
この場合は、「不祥事を出した企業の会長が、退任する方向になった」などというニュースになることがあります。
他にも、「総理大臣が退任に追い込まれる」、「教授が退任することになった」など、様々な人が任務を辞めることになるとき、「退任」という言葉を使うことができます。
「退職」とは?
「退職」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「退職」は「たいしょく」と読みます。
「退職」は「勤めている職を辞めること。
現職を退くこと」という意味があります。
もっとも多い「退職」が、会社に勤務している人が定年を迎えて、会社を辞める場合になります。
このような時、「Aさんが定年を迎えたため、会社を退職する」などという文章にできます。
また、勤めている職を辞める時、企業に勤めている場合は、「退職金」を得ることができます。
「退職金」は、「退職するとき、雇い主などから退職者に支給される金銭のこと」を指します。
また、「退職」は定年のように、円満に会社を辞める場合を指すだけでなく、実は解雇されたという場合でも、「退職」という言葉を使う場合があります。
さらに、自ら転職などを決めて、現職を退く場合も「退職」という言葉を使うことになります。
「退任」と「退職」の違い
「退任」と「退職」の違いを、分かりやすく解説します。
「退任」は、「任務を辞めること。
役目を退くこと」という意味があります。
一方、「退職」は「勤めている職を辞めること。
現職を退くこと」という意味があります。
このように似た意味を持ちますが、「退任」という言葉は、どちらかと言えば、不祥事を起こした団体のトップや、チームの監督のような重要な立場の人が、やむを得ず役目を退かないといけないときに使われる言葉となっています。
一方「退職」は職場を離れる人、全体が使う言葉という違いがあります。
また、会社員が会社を去る場面では、一般の社員が「退職」という言葉を使い、取締役以上が「退任」という言葉を使う傾向があります。
まとめ
「退任」と「退職」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知り、きちんと使い分けることができるようにしましょう。