この記事では、「利益準備金」と「資本準備金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「利益準備金」とは?
「利益準備金」は会社の利益のことで利益を積み立てて、この利益を配当金という形で回す際に必要とするお金のことです。
よってこの資金は、積み立てが約束されており、絶対になります。
「資本準備金」とは?
「資本準備金」は、株主が支払ったお金を会社のお金であると称することで、会社の資本と別に分けて使用することが許される第3者から援助されたお金を指します。
つまり、会社の利益などは一切関係なく、株主からの援助を受けた資金だと分けることでこのお金を別のことに使用するわけです。
「利益準備金」と「資本準備金」の違い
両者の違いは、株主に払う際に必要になるものと、株主からもらい受けてお金で会社の役に立たせるお金であるかという違いです。
「利益準備金」が株主に支払うべきお金で、「資本準備金」は株主から援助を受けてもらったお金とするとよいでしょう。
「利益準備金」の例文
・『利益準備金とは、会社の利益をプールして配当金に回す際に必要とする額のことである』
この例は、「利益準備金」に関しての説明で、この準備金はいわば、配当金という企業の利益を還元する場合に必要とするもので企業側は絶対にこの準備金の確保を必要とする決まりがあります。
なお、配当金というものがない場合でも利益を確保して財源を確保することに機能するのがこの「利益準備金」なので、利益を確保するという行為については必要な行為です。
「資本準備金」の例文
・『資本準備金は企業の税金対策である』
この例は、会社の資本をそのまま計上するのではなく、あえて、「資本準備金」という形で投資家からもらい受けたお金であると分けることで税金の対策を行うという例です。
ただ、この方法「資本準備金」であると認められる必要性があり、認められない場合残念ながら「資本準備金」と資本金を分けて税金の対策を行うことはできません。
まとめ
両者については、「利益準備金」に関しては、会社の利益を積み立てておいて万が一の時に備えるか、株主に配当金という形で渡したり、自らの会社のお金の基盤を安定させるために必要な資金だと考えるとよいでしょう。
そして、「資本準備金」は、株主からのプレゼントなんですがこのプレゼントの金額を増加させるか減少させるかは、株主同士が決定権を持ってまして、株主陣営が会議という形で決めます。
なお、このプレゼントは税金の優遇処置になり、簡単に言えば自分たちの会社の資本にすべてを組み込むより別枠でプレゼントとしてもらい受けたお金ですとすれば税金を対策できるので企業側は特になるんですが、問題はこの税金対策は事業者によって取り締まりがあり、プレゼントですというお金で済まないケースもあり、自分たちの会社の資本ではないかとなれば残念ながらプレゼント扱いにして税金の対策はできないのです。
