この記事では、「完全失業率」と「失業率」の違いを分かりやすく説明していきます。
「完全失業率」とは?
「完全失業率」とは、総務省による定義で、15歳以上で職に就く意欲がある(それを求めている人)の中で失業状態にある人の割合になります。
その総務省の統計局より、直近の3年間、及び4ヶ月間の「完全失業率」が毎月末、もしくは次月の初頭にホームページで公開されています。
令和2年1月31日に公表された内容では、2017〜2018年の年単位でのものと、2019年9〜12月のもので、2019年としては2.4%、2019年12月は2.2%となっています。
「失業率」とは?
こちらの「失業率」は、先の「完全失業率」と同じ意味の言葉になります。
「完全失業率」という表現は日本だけのもので、世界的には言語の違いはあれ、「失業率」でそれを表現していると考えて構いません。
ただし、「完全失業率」が正式な定義のある言葉なのに対し、こちらは少々違った解釈でも使うことができます。
例えば、「この学部を卒業した人の失業率は、何故か高いと有名だ」のように、「完全失業率」の定義にとらわれることなく、何かの対象の中のそれだと用いることができます。
「完全失業率」と「失業率」の違い
「完全失業率」と「失業率」の違いを、分かりやすく解説します。
「完全失業率」は、前述のように、きちんとした定義の下で算出されているもので、2000年前後には5%を超えていた時期もありましたが、現在では年々減少傾向にあります。
「失業率」は、そのまま使われた時には「完全失業率」と同じ意味だと解釈して構いませんが、「高校卒業者の失業率は〜」などと、対象を絞って使うことができる点が違いだと考えていいでしょう。
まとめ
「完全失業率」と「失業率」は、それぞれこのような意味になる言葉です。
「完全失業率」は、詳細な資料では男女別、15~64歳、65歳以上別に公開されています。