「意気阻喪」と「意気消沈」の違いとは?分かりやすく解釈

「意気阻喪」と「意気消沈」の違い言葉・カタカナ語・言語

「意気阻喪」「意気消沈」は似たような意味を持ちますが、ちょっとした違いもあります。

この記事では、「意気阻喪」「意気消沈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「意気阻喪」とは?

「意気阻喪」とは?

「意気阻喪」は(いきそそう)と読みます。

かなり難しい漢字で、読めない方も少なくないかもしれません。

この言葉は「それまでの元気や意気込み、勢いが弱ってしまう」になります。

ちなみに「意気」の意味はご存知のように「積極的な気持ち、意気込み、ガッツ」で、「阻喪」「くじける」という意味があります。

同じような意味を表す表現に「気力を無くす」「出鼻をくじかれる」などがあります。

また今時の表現にすれば「やる気ポシャった」、もっと短くすれば「ガックリ」「ガーン」といったところでしょうか。

「意気阻喪」という表現は一般の会話ではあまり登場しませんが、どんな意味であるかは知っておくようにしましょう。

「意気消沈」とは?

「意気消沈」とは?

「意気消沈」は(いきしょうちん)と読みます。

この言葉はかなり頻繁に使われているので、ほとんどの人が耳にしたり口にしたりしたことがあるはずです。

意味は「元気をなくしている」「しょげている」になります。

「意気」「積極的な気持ち、意気込み、ガッツ」で、「消沈」「消え失せる」「衰える」との意味を持ちます。

同じような意味を持つ表現に「落胆」「落ち込む」「しょげる」などがあります。

また最近では「テンション下がる」など、横文字の外来語を混ぜて表現するのが好まれているようです。

特に親しい人との会話では「落ち込んでいる」「気分下がりぎみ」などの表現もよくつかわれています。

「意気阻喪」と「意気消沈」の違い

「意気阻喪」と「意気消沈」の違い

「意気阻喪」「意気消沈」の違いを、分かりやすく解説します。

「意気阻喪」「意気消沈」はほぼ同じ意味の言葉です。

しかし綿密にいうなら、「意気阻喪」より「意気消沈」の方がより気力が失われていると言えます。

「意気阻喪」は目標としているある物事に対しての意気が無くなるのに対して、「意気消沈」の方は意思、つまり気力そのものが無くなって、落ち込んでいる様子を表現します。

例えば仕事に対して「意気阻喪」でも、遊ぶ気力はあるというのは大いに考えられます。

しかし「意気消沈」では、仕事も遊びも全ておいて気力がなくて、何もできないという状況を表現します。

これらの言葉の反対の意味を持つ表現として「意気揚々」「意気軒昂」がああります。

どちらもハツラツとしてやる気に満ちているという意味を表現しています。

まとめ

まとめ

「意気阻喪」「意気消沈」はどちらも非常によく似た意味を持ちます。

しかし「意気阻喪」より「意気消沈」の方が、落ち込み度がより激しいと言えます。

人生には様々な困難が待ち受けていて、「意気阻喪」したり「意気消沈」したりすることもあります。

しかし 「時が解決する」と割り切って、ある程度冷静になれたら再び前向きに進むのを忘れないようにしましょう。