この記事では、「為替」と「割符」の違いを分かりやすく説明していきます。
お金にまつわる言葉を、正しく学んでいきましょう。
「為替」とは?
為替(かわせ)とは、現金の代わりに小切手などで、やり取りを済ませること。
本物のお金を用意せずに、代わりに手形や小切手を用いて支払いや受け取りをおこなうことです。
為替のメリットは、多額の現金を持ち歩かなくてもいいこと。
例えば「小切手」であれば、もらった人が好きなタイミングで銀行に行って、現金と交換してもらえます。
また「手形」は支払いの期日に制限があるものの、金融機関の窓口で現金にかえてもらえます。
また「為替手形」は輸出入の現場でもよく使われています。
定められた日に支払う必要があるので強制力が高まり、安定した取引をおこなっていけます。
ちなみに小切手や手形を銀行に持って行っても、現金化できないことを「不渡り」とよんでいます。
お互いの信頼があってこそ成り立つものが為替なので、このような事態にならないように双方が気を配ることが大切です。
「割符」とは?
割符(わりふ)とは1枚の木に文字を書き、それを2つに分けたもの。
おもに昔の貿易で使われていた、本人確認の方法です。
かつては今のような証明書がなかったので、木札と木札をくっつけて、本物の船なのか見分けをおこなっていたのです。
現在では、色々なシーンで割符が使われています。
ひとつは神社の割符。
2つに分かれた割符状の絵馬があり、ひとつは神社に納めてひとつは自分で持っておきます。
願いをあえて分けることで、神さまに思いが伝わる仕組みになっています。
このほかにも、郵便局のサービスに割符があります。
おもにダイレクトメールを送るときに用いられています。
「白・緑・茶色の3種類の割符」を添付すると、割引サービスを受けられます。
多くのダイレクトメールを出したいときに、活用したい制度です。
「為替」と「割符」の違い
どちらも字柄が似ているので、間違えやすいです。
「為替」と「割符」の違いを、分かりやすく解説します。
・為替は銀行、割符は郵便局
「為替」は小切手や手形のこと。
おもに銀行でおこなうお金のやり取りです。
手形は2種類あり、約束手形と為替手形が挙げられます。
どちらも銀行で手続きすれば、現金に換えてもらえます。
現金化できないものは「不渡り」といっています。
そして「割符」はおもに郵便局で受け付けてくれるサービスです。
ダイレクトメールに添付する紙札を「割符」と呼んでいます。
郵便物の内容によって「割符」の色が分かれていて、その種類に応じた割引を受けられます。
銀行にまつわるものが為替。
郵便にゆかりがあるのが割符です。
まとめ
「為替」と「割符」の違いを分かりやすくお伝えしました。
為替は手形や小切手などを用いた、お金のやり取りのこと。
ビジネスの現場で、よく用いられる手法です。
そして「割符」とは、郵便局のダイレクトメールに付ける紙札のこと。
郵便物の種類によって、割符の種類は変わってきます。
違いを知って、仕事力をアップさせていきましょう。