この記事では、「妖精」と「精霊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「妖精」とは?
「妖精」とは、西洋の神話や物語に登場する人間ではない存在で、日本では小人(こびと)がそれに近いとされます。
つまり、想像上の生物で、実在はしませんが、世の中で不思議に見える現象は、この「妖精」の仕業だと表現されることが少なくありません。
しかし、そのように誤魔化しとして(もしくは、わざと面白おかしく)使われている為、あまりまともに捉える必要はなく、ファンタジー小説などには頻繁に登場するものの、これという種類や性質などは設定によって様々で一定ではなく、「妖怪」や「お化け」などと同類の扱いだと考えていいでしょう。
「精霊」とは?
「精霊」とは、自然界に存在すると考えることがある、神秘的な気や力という意味で使われる場合と、先の「妖精」の類いを指して用いられることがあります。
前者の解釈は、キリスト教からきており、同教では万物の創造神とその一人子であるイエス・キリスト、更にこの「精霊」の3つの存在を「三位一体」と解釈し、これら全てが「神」と呼ばれます。
その為、祈りの最後には、「父と子と、精霊の御名において~」と使っており、「精霊」は、「神」の一部だと考えられています。
キリスト教以外でも、この神秘的な気や力と解釈することがあり、自分の実力以上が出せたと思ったような時に、「精霊の加護があった」などと使う場合があります。
「妖精」と「精霊」の違い
「妖精」と「精霊」の違いを、分かりやすく解説します。
「妖精」は、神秘的な存在として、西洋の神話などに登場し、日本でもそれに近いものが昔話やファンタジーに色々と登場しています。
「精霊」も、神秘的な存在になり、キリスト教においては「神」の表現として使われています。
「妖精」のことをこのように表現することもあり、宗教的な意味合い以外では、そちらとして使われる場合が多く、実在するものではありません。
まとめ
「妖精」と「精霊」は、このような意味の言葉です。
フィクションにおいて「妖精」は、人間に悪さをするような姿も多く描かれており、人間との関係は作品によってまちまちの存在です。