「称賛」と「賞賛」はそれぞれの意味を混同して間違えやすい同音異義語ですが、「称賛」と「賞賛」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では「称賛」と「賞賛」の例文も紹介しながら、それぞれの意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「称賛」の意味や使い方
「称賛(しょうさん)」という表現は、「言葉・態度に出して、相手の行為・業績などを精神的にほめたたえること」を意味しています。
「称賛」の使い方は「私が行ったスピーチがメディアで称賛されました」の文章のように、「言葉・言論・態度などでほめたたえる」という意味合いで使う使い方になります。
「賞賛」の意味や使い方
「賞賛(しょうさん)」という言葉は、「賞品・賞金を与えるような形で、相手の行動・勝利(貢献)などをほめたたえること」や「ある行動・結果を評価して物質的・金銭的に報いること」を意味しています。
「賞賛」の使い方は「大会の主催者から賞賛を受けました」の文章のように、「賞品・金銭などを授与してほめたたえるような場合」に使うことができるのです。
「称賛」と「賞賛」の違い
「称賛」と「賞賛」の意味の違いを、分かりやすく解説していきます。
「称賛」というのは、「言葉に出して、相手の行為・業績などをほめたたえること」を意味しています。
それに対して、「賞賛」という表現は「賞品・賞金などを与えるような形で、相手の行動・成果などをほめたたえること(報酬を用いて高く評価すること)」の意味合いを持っています。
「称賛」も「賞賛」も「相手の行為・結果・勝利・業績などをほめたたえること」の意味は共通しています。
しかし、「称賛」は「精神的に相手をほめること」に意味の重みづけがあり、「賞賛」は「物質的に相手をほめること(金品で相手の成果に報いること」に意味の重点があるという違いを指摘できるのです。
「称賛」を使った例文と意味を解釈
「称賛」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「リチウムイオン電池の開発につながった研究分野における彼の偉大な業績を、大勢の人たちが称賛しました」
この「称賛」を使った例文は、「称賛」の表現を、「大勢の人たちが言葉・態度で精神的にほめたたえました」という意味合いで使っています。
「賞賛」を使った例文と意味を解釈
「賞賛」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「ゴルフ大会で優勝したプロの選手には、賞金100万円と自動車が贈られて賞賛されました」
この「賞賛」を使った例文は、「賞賛」の表現を、「賞金100万円と自動車が贈られる形で物質的にほめたたえられました(評価されて物質的・金銭的に報われました)」という意味を持つ文脈で使用しています。
まとめ
「称賛」と「賞賛」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「称賛」というのは、「言葉に出して、相手の行為・成果などをほめたたえること」を意味しています。
それに対して、「賞賛」という言葉は「賞品・賞金を与えて、相手の行為・勝利などをほめたたえること」の意味合いを持っています。
「称賛」と「賞賛」の意味の違いを知りたい時には、この記事の説明を確認してみてください。