「戯言」と「虚言」は、どのように違う言葉なのでしょうか。
「戯言」とは?
「戯言」は、「たわごと」、または「ざれごと」と読む言葉で、元は「冗談」として使われていました。
現在ではそれとはまた別に、「馬鹿馬鹿しい話」や「くだらない話」という意味となっています。
「そんな戯言を聞いている暇はない」、「戯言もいい加減にしとけ」などと使われることが多い言葉で、どのような使われ方でも、「ふざけたこと」といったニュアンスになると考えていいでしょう。
「ぎげん」と読んだり、「たわこと」と濁らない読み方もありますが、一般的ではない為、先の「たわごと」、「ざれごと」の2つの読みだけ覚えておけば問題ありません。
「虚言」とは?
こちらの「虚言」は、「きょげん」と読んでください。
「戯言」と漢字が似ていますが、意味は全然違い、「嘘」を表す言葉です。
こちらにも「きょごん」という別の読み方もありますが、やはり一般的ではありません。
「あいつの虚言にも呆れたものだ」などと使われる言葉で、大したことがない、いわゆるかわいい嘘と表現できるレベルのものに使うことはなく、主にある訳もない話(そのような嘘)に対して用いられることが多くなっています。
そういった話ばかりする人のことを「虚言癖」(きょげんへき)があると表現し、「虚言」とそのまま使われるよりも、そちらとして見聞きすることの方が多いかも知れません。
「戯言」と「虚言」の違い
「戯言」と「虚言」は、見た目こそ似ていますが、前述のように、「戯言」はくだらない話、「虚言」は嘘だという解釈になり、全く意味が異なります。
パソコンなどの変換では、これらを間違えることはないと思いますが、記述する際に逆に使わないように注意してください。
まとめ
この「戯言」と「虚言」、更に「箴言」(しんげん)は、紛らわしい言葉だと言われています。
最後の「箴言」は、教訓や戒めという解釈になり、また全く違う意味の言葉です。