この記事では、「ぐちゃぐちゃ」と「ごちゃごちゃ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ぐちゃぐちゃ」とは?
「ぐちゃぐちゃ」には3つの意味があります。
1つめは、水分を多く含んで、柔らかくなったり、形が安定した状態ではなくなったりしているさまです。
また、柔らかいものや形が崩れたものを、つぶしたり混ぜたりするときの音も表します。
気温が低いときには、積もっている雪はしっかりとした状態です。
しかし、晴れて気温が高くなり、太陽の日差しが当たると、雪が水っぽくなり、形が崩れてきます。
このときの状態を意味します。
2つめは、言ってもどうしようもないことや、満足しないことを、しつこく言うことです。
道を歩いていたら水たまりの上を車が通り、自分に水が跳ねてきました。
非常に不快です。
これを友人にしつこく話しをしました。
「あの車のせいで」「あの車がもっと気をつけていれば」「何で人のことを気遣えないのか」など、いつまでもいい続けました。
こういった、愚痴・不満などをしつこく言うことを意味します。
3つめは、物事が入り混じって整っていないさまです。
メモをとるとき、急いでいると文字が乱れてしまうことがあります。
線からはみ出している、文字の形が崩れているといったものです。
これは「メモをぐちゃぐちゃと書く」といいます。
「ぐちゃぐちゃ」の使い方
形が崩れるといった意味では、水分を含んでいる柔らかいものに対して使用をします。
たとえば、雪、ロコモコ、シリアルなどです。
整っていないさまという意味では、さまざまな事柄に使用されています。
たとえば、メモ、クローゼットの中などです。
「ごちゃごちゃ」とは?
いろいろなものが順序や決まりもなく入り混じって、まとまりがないさまです。
机の上のことで説明をします。
机の上には、資料、ノート、メモ帳、フセン、シャープペン、ボールペン、家族の写真、卓上加湿器など、いろいろな物がのっています。
どこに何を置くのか決めておらず、入り混じっています。
写真が資料に埋もれている、ノートがどこにいったのかわからない、そんな状態です。
このようなまとまりのないさまを意味します。
「ごちゃごちゃ」の使い方
いろいろな物があって、それが順序も決まりもなく入り混じっていて、まとまりがないさまを指して使用します。
いろいろな物があっても、それらにまとまりがある場合には使用しません。
「ぐちゃぐちゃ」と「ごちゃごちゃ」の違い
まとまりのないさまという意味が似ていますが、ニュアンスが異なります。
「ぐちゃぐちゃ」は整理がつかなくなるような状態をいいます。
たとえば、「帯をぐちゃぐちゃに結ぶ」といったものです。
「ごちゃごちゃ」は順序や決まりがなく、まとまりがないさまです。
「本の余白にごちゃごちゃと感想を書く」といったものです。
「ぐちゃぐちゃ」の例文
・『犬に家の中をぐちゃぐちゃにされた』
「ごちゃごちゃ」の例文
・『人がいっぱいでごちゃごちゃしている』
まとめ
まとまりがないさまという意味が似ていますが、ニュアンスが異なります。