この記事では、「満足」と「満たす」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょう。
「満足」とは?
「満足」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「満足」は「まんぞく」と読みます。
「満足」には、「心が満ち足りること。
またその様子。
心にかない不平不満のないこと」という意味があります。
例えば、今の生活に不平不満がない場合は、「生活に満足する」と表現できます。
「彼氏に満足している」「欲を言えばきりがないが、満足できないわけではない」などという文章を作ることができます。
次に「満足」には、「十分であること。
申し分のないこと」という意味があります。
自分にとって十分な容姿、性格の持ち主で、彼氏として申し分がない場合は、「満足な彼氏」と表現することができます。
また、質問をしたとき、その意図をくみ取り、十分納得できる答えがあった場合は、「満足な答え」と言うことができます。
「満たす」とは?
「満たす」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「満たす」は「みたす」と読みます。
「満たす」は「容器の中いっぱいに入れる。
満ちるようにする」という意味があります。
例えば、バケツに水をいっぱい入れて、満ちるようにするとき、「バケツを満たす」と言います。
まあ、おなかがすいた時、胃袋いっぱいにご飯を食べるようなとき、「腹を満たす」と言います。
次に、「満たす」には、「求められているものを実現し、満足させる」という意味があります。
例えば、「家を売るには5000万円支払うことが条件」というとき、5000万円を支払った場合は、求められているものを実現して、満足させることができるため、「5000万円を支払い、条件を満たした」という文章を作ることができます。
また、何かを要求されたときに、その要求を実現して、要求を出した人を満足させた場合は「要求を満たす」となります。
「満足」と「満たす」の違い
「満足」と「満たす」の違いを、分かりやすく解説します。
「満足」には、「心が満ち足りること。
またその様子。
心にかない不平不満のないこと」、また「十分であること。
申し分のないこと」という意味があります。
一方の「満たす」には、「容器の中いっぱいに入れる。
満ちるようにする」、また「求められているものを実現し、満足させる」という意味があります。
2つの言葉は、とても似ていますが、「満足」は「心が満ち足りる」というニュアンスが強い言葉なのに対して、「満たす」は、「物理的に満タンにする」というニュアンスが強い言葉という違いがあります。
「お腹がいっぱいで満足した」という場合は、心が満ち足りたというニュアンスがありますが、「腹を満たした」という場合は、胃袋がいっぱいになったというニュアンスが強くなっています。
まとめ
「満足」と「満たす」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、使いわけられるようになりそうです。