この記事では、「真正」と「真性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「真正」とは?
本物であることという意味です。
「真」には、まこと、ほんとう、「正」には、ただしい、間違いがないという意味があります。
このことからも「真正」には、本当の正しいものという意味がある事がわかります。
精油に「真正ラベンダー」というものがあります。
ラベンダーは交雑しやすく、真正ラベンダーと呼ばれているものの他に、スパイクラベンダー、フレンチラベンダー、イングリッシュラベンダーなど、さまざまな種類があります。
「真正」と名のついていないものが偽物なのではありませんが、学名がLavandula officinalisを真正ラベンダーと呼んでいます。
ラベンダーらしい香りが特徴です。
ダイヤモンドのような高価なものは、偽物が出回ることがあります。
高い技術を使ったものは、天然の本物のものとそっくりです。
しかし、見た目はそっくりでも本物ではありません。
偽物ではないものは「真正のダイヤモンド」といいます。
「真正」の使い方
本物であることを指して使用をします。
偽物が出回っているものがある場合に使われることがあります。
「真性」とは?
「真性」には2つの意味があります。
ひとつは、生まれたときからの性質、天性です。
「真」にはまったくそのまま、自然のまま、「性」にはうまれつき、たちという意味があります。
このことから、「真性」には生まれたときからの性質、後天的に獲得したものではない性質という意味があることがわかります。
もう一つの意味は、医学でまさにその病気であることです。
疑いなくその病気であるといえる場合をいいます。
病気には、ある病気とは原因が異なるけれど、この病気だと疑う余地がない病気と症状が似ているものがあります。
症状が似ているものを「仮性」といいます。
それに対する語が「真性」です。
たとえば、「真性コレラ」「真性多血症」などがあります。
「真性」の使い方
医学用語として使用されることが多いです。
生まれたときからの性質という意味では、天から授けられた優れた性質を指して使われる場合があります。
「真正」と「真性」の違い
どちらの言葉も「しんせい」と読みが同じですが、意味は異なります。
「真正」は本物であることです。
偽物ではないことを指します。
「真性」は生まれたときから持っている性質、類似しているものではなくその病気であることを指します。
「真正」の例文
・『真正の文書』
・『真正の製品』
・『真正の署名』
・『真正であることを保証します』
「真性」の例文
・『真性コレラ』
・『真性多血症』
・『真性赤血球増加症』
・『彼は真性の善人』
まとめ
どちらの言葉も「しんせい」と読みは同じですが、意味は異なり、一方は偽物ではないこと、もう一方はもともと持っている性質、疑う余地がなくその病気であることを意味しています。