「マインドコントロール」と「洗脳」の違いとは?分かりやすく解釈

「マインドコントロール」と「洗脳」の違い言葉・カタカナ語・言語

人の心を操る方法としては「マインドコントロール」「洗脳」があり、どちらも怪しいものとして危険視されています。

この記事では、「マインドコントロール」「洗脳」の違いを分かりやすく説明していきます。

「マインドコントロール」とは?

「マインドコントロール」とは?

「マインドコントロール」とは心理や精神を操る行為を表す言葉であり、これは比較的落ち着いた方法で行われることが多いのが特徴です。

特に外見的に影響を及ぼす行為や暴力、特殊な拷問などをすることなく、トークや共感を得るような行動をすることで相手を意のままに操る方法となっています。

この方法は普段から思っていることや共感しやすいものを手掛かりにして、段々と自分の考えや思考パターンを刷り込ませるようにできており、受ける相手はあまり嫌な気分になることが少ないので、掛かっていることに気が付きにくい側面があります。

「マインドコントロール」は表面上これをしているように思えない行為や外見を装っていることが多く、サークル活動、宗教の勧誘、ビジネスセミナーなど幅広い形態を持っているのが特徴です。

「洗脳」とは?

「洗脳」とは?

「洗脳」とは肉体的な暴力や拷問によって相手の精神を折ることで、精神を屈服させる行為を表す言葉です。

「洗脳」は脳を洗うという漢字から構成されており、これは上述のような暴力行為や薬物によって恐怖を与えて脳を強制的に洗うという意味になります。

これらの行為は犯罪行為となることが多く、「洗脳」もそれに伴い事件性が高いものが多くなるので気を付けましょう。

「洗脳」はその人が持っている精神、信念、観念をまっさらに洗い流してしまう強制的なものであり、これは人権侵害として成立します。

「マインドコントロール」と「洗脳」の違い

「マインドコントロール」と「洗脳」の違い

「マインドコントロール」は相手の精神的な隙や欲求不満に付け込んで、言葉巧みに信頼を得て段々と考えを刷り込ませる行為です。

表面上は穏やかに進行することも多く、信頼性の上に成り立つものが多いので当事者が意識しづらいという難点があります。

「洗脳」な物理的な行為や暴力によって相手の精神や信念を粉々にして、強制的に他の思想や行動様式を埋め込ませる行為です。

「マインドコントロール」の例文

「マインドコントロール」の例文

・『あの有名なセミナー内ではマインドコントロールが発生しているとの噂がある』
・『徐々に行われたマインドコントロールにより、村人は熱心な信徒となった』

「洗脳」の例文

「洗脳」の例文

・『その戦争では多くの兵士に対して洗脳が行われた』
・『洗脳が解けたのはよかったが、それでも未だに彼はトラウマが蘇るそうだ』

まとめ

まとめ

人間社会は人とのコミュニケーションの間で成り立っているものですが、それが一方的な押し付けになると様々なトラブルが発生します。

特に人を強制的に操ろうとする「マインドコントロール」「洗脳」は詐欺や犯罪行為に繋がることも多いので、できるだけ避けることが大切になります。

精神の自由は基本的な人権であり、これを犯すことは法律で違反となります。