この記事では、「奏効」と「寛解」の違いを分かりやすく説明していきます。
「奏効」とは?
奏効とは、そうこうという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を見れば明らかな事ですが、成果を得るといった意味の奏の文字に、効き目や力を発揮した結果といった意味がある効の文字を加える事で誕生した言葉となっています。
そのため奏効は、効き目や物事の効果があらわれるという意味を表すのです。
「奏効」の使い方
奏効は、物事の効果とか効き目が出るといった意味で使われる言葉となっています。
例えば手術を行い、その効果が期待通りに得られた時に、奏効するというこの言葉が使用されたりするのです。
他にも、投与した薬の効果があらわれた場合にも、奏効するという形でこの言葉が使われたりします。
この様に奏効は、日常会話というよりも医学に関連した話題の際に使われる事が少なくありません。
「寛解」とは?
寛解は、かんかいという読み方をする言葉となっています。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、緩やかや大まかといった意味を持つ寛の漢字に、とき放すとかばらばらにする等の意味を有する解の漢字を組み合わせる事で成立した言葉です。
だからこそ寛解は、病気の症状が軽減した状態や、見掛け上は消滅した状態を示します。
「寛解」の使い方
寛解は、見掛け上は病気が消滅していたり、症状が軽減した状態を表現する際に用いるべき言葉です。
ただしまだ病気が完全に治ったとの確信が得られる程の状況ではなく、症状の改善という兆候が見られたり、表面上は病気が消えてしまった様に見える状態の時に使うべき言葉となっています。
「奏効」と「寛解」の違い
奏効と寛解は、文字を並べて見比べても使用されている文字は全然違う上に、読み方も特に似てはいない言葉同士です。
所が病気に関連して用いられる事が多い言葉であるため、ごっちゃになる可能性がある組み合わせと言えます。
もっとも奏効は、効き目があらわれるといった意味を持ち、薬や手術等の効果が期待通り出る、という意味合いで使用されているのです。
一方の寛解は、病気の症状が軽減したり、見掛け上は消滅したという状態を示す言葉となっています。
「奏効」の例文
・『投与された薬が奏効したお陰で、痛みが消えて来ました』
「寛解」の例文
・『軽症なので数週間で寛解する可能性が高いです』
まとめ
2つの言葉は使用されている文字に共通点はなく全然違っている上に、読み方も似ている部分は特に見られません。
ですがどちらも病院や病気に関連した話で登場する事が多い言葉同士なので、双方の意味合いをきちんと理解していないと使い分けの際に迷ったり間違える可能性は十分にあるのです。
ちなみに奏効は、効き目や物事の効果があらわれるという意味を表現する時に使われる言葉となっています。
対する寛解は、病気の症状が緩和したり、見掛け的には病気が消滅した様な状態を示したい時に用いるべき言葉です。