「早速」と「早急」の違いとは?分かりやすく解釈

「早速」と「早急」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「早速」「早急」の違いを分かりやすく説明していきます。

「早速」とは?

「早速」とは?

そのときにあわせて素早く判断をして行動すること、その場に応じて素早く心を働かせて行動できること、またそのさまという意味です。

そのときどきで状況は変わり、そのときどきにあわせた行動が求められます。

そのときに、すぐに判断をして、すぐに行動をすることを、この言葉は意味しています。

足先がすごく冷たいと思っていたとします。

冷たくてじんじんし、夜はなかなか眠れません。

そんなときは、厚手の靴下を履いて足を温めるとよいでしょう。

「足先が冷たいから、じゃあ厚手の靴下を履こう」そのように判断をして、すぐに厚手の靴下を履くようになりました。

厚手の靴下がよいとわかっているのに、ぐずぐずしていてなかなか購入しなかったり、履かなかったりはしていません。

こういった、すぐに判断してすぐに行動することを「早速」といいます。

「早速」の使い方

そのときにあわせてすぐに判断して行動するさまを指して使用をします。

ぐずぐずしていて、行動に移すのが遅いことには使用しません。

「早急」とは?

「早急」とは?

程度がはなはだしいほどに急ぐことです。

動作やその動作が完了する時点を早めるという意味合いです。

路上で倒れた人がいます。

この人は持病を持っており、それが悪化してしまったようです。

今すぐにでも病院に送らないと命に危険が及びます。

そんなときには、非常に急いで救急車を呼び、非常に急いで病院に連れていく必要があります。

のんびりなどしていられないのです。

このことは「早急に病院に搬送する」などといいます。

環境問題が深刻化しており、今すぐに対応をするべきだという声があります。

特にプラスチックゴミの問題は、すぐにでも対処しなければならない事柄です。

何年か先になってからでもいいや、という問題ではないのです。

これは「早急に対応すべき問題」だといえます。

「早急」の使い方

動作や、その動作が完了する時点を早める意味で使用をします。

その程度がはなはだしい場合をいいます。

「早速」と「早急」の違い

「早速」と「早急」の違い

どちらの言葉にも「早」という漢字が使用されていますが、意味は異なります。

「早速」はそのときにあわせて判断をして、すぐに行動をすることです。

動作を早く終わらせるという意味合いではありません。

「早急」は目的を達成するように非常に早く行動をすることです。

「早速」の例文

「早速」の例文

・『早速連絡をしてみよう』
・『早速今日からやってみよう』
・『さっき買った本を早速読む』
・『早速料理に取りかかる』

「早急」の例文

「早急」の例文

・『早急に対策をすべきだ』
・『早急に改善してください』
・『早急に手を打つべきだ』
・『早急な対応が求められる』

まとめ

まとめ

「早」という漢字を使用している点が似ていますが、一方はすぐに判断して行動をすること、もう一方は物事の達成が早くなるように行動をすることで、意味合いが異なります。