この記事では、「歩行器」と「シルバーカー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「歩行器」とは?
小学校に入る前くらいの子どもや、歩くことに不自由を感じる人が、自分の力だけで移動するための道具です。
この道具は、体重をかけても倒れない設計になっています。
タイヤがついているものと、ついていないものとがあり、タイヤがついているものはタイヤを転がしながら移動できます。
ものによっては、グリップ部分の高さを調整できます。
高さを調整すると、より体を支えやすくなり、歩きやすくなります。
道具に体重をかけることで、足への負担が減ります。
また、壁につかまりながら歩くときとは違い、両手でつかまって体重を支えることができるので、姿勢が安定します。
「歩行器」の使い方
歩くことを補助する道具を指して使用する言葉です。
フレームがあり、そこにつかまって自分の力だけで歩けるようになっています。
杖とは違うものです。
フレーム構造が体を支えてくれる設計になっており、腰かけられる部分は取り付けられていません。
この道具を指して使用する言葉です。
「シルバーカー」とは?
足腰の弱った高齢者向けの手押し車です。
屋外で杖の代わりに使用をします。
この道具は、ベビーカーのような形をしています。
ベビーカーと違うのは、ベビーカーは子どもを座らせる部分がありますが、「シルバーカー」はそういった設計になっておらず、その部分が箱型になっています。
箱型の部分はフタの開け閉めが可能で、荷物を入れられます。
また、固い設計になっているので腰掛にも使えます。
ブレーキが取り付けられているものもあります。
この道具を使用すると、体を支えることができます。
それによって、自分の力だけで歩くことが可能となります。
「シルバーカー」の使い方
高齢者が使用するベビーカーのような形の道具を指して使用する言葉です。
形が似ていてもベビーカーのことではありません。
ベビーカーのような袋状のものは取り付けられておらず、その部分は椅子や箱型になっています。
この道具を指して使用する言葉です。
「歩行器」と「シルバーカー」の違い
どちらも歩行の補助に使う道具ですが、形が違います。
前者はフレーム構造になっています。
座る部分はありません。
後者は手押し車のような形になっており、座る部分が取り付けられています。
また使用する人にも違いがあり、前者は乳幼児や歩行の不自由な人、後者は高齢者が主に使用しています。
「歩行器」の例文
・『歩行器を使って移動する』
・『新しい歩行器を購入した』
・『歩行器を使うようになった』
・『歩行器で移動できるように部屋を片付ける』
「シルバーカー」の例文
・『シルバーカーを使って出かける』
・『シルバーカーを手放せない』
・『疲れたらシルバーカーに座る』
・『シルバーカーに荷物を入れる』
まとめ
どちらの言葉も歩行を助ける道具を指しています。
しかし、同じものなのではなく、形に違いがあります。
また、使用する人にも違いがあります。