「信念」と「執念」の違いとは?分かりやすく解釈

「信念」と「執念」の違い言葉・カタカナ語・言語

強い思いを意味する言葉として「信念」「執念」がありますがどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「信念」「執念」について解説します。

「信念」とは?

「信念」とは?

「信念」とは、「心に固く信じ強く抱かれている思い」を意味する言葉です。

「周囲の声や価値観に流されることなく本人が信じているゆるぎのない気持ち」を指して「信念」と表現します。

人の気持ちというものは周囲の影響を受けたり経験を重ねて変化したりするものですが「どのようなことがあっても変わることなく心にあり続ける強い気持ち」「信念」です。

「信念」という表現は非常に硬く強い気持ちを指すものであり軽々しく使う言葉ではありません。

一般的にはその人人格形成に関わるような並外れて強い思いを指す言葉で、人生の指針になったり将来を左右する決断になるなど「人生に影響をおよぼすような考えや価値観「を意味します。

「信念」の使い方

・『どんなに苦しい状況にあっても信念を曲げることなく貫き通す』
・『なんと非難されようとも信念に従って行動するだけだ』
・『頑なだった彼女の心を溶きほぐしたのは彼の熱い信念だった』
・『いいものを沢山の人に利用して欲しいという信念で店をオープンする』

「執念」とは?

「執念」とは?

「執念」とは「特定の物事に強くこだわり離れないしつこい気持ち」を意味する言葉です。

「執念」という言葉は「物事に対し深い思いを抱いて囚われてしまい本人でもどうにもならないほど執着してしまう心」を表します。

ただ強い気持ちを抱くだけではなく自分でコントロールできなくなってしまうのが「執念」であり本人が自分自身の気持ちにがんじがらめになっている様子を指す表現です。

「執念」という言葉には「理性を超えて発揮される執着心」という意味があります。

物事にこだわりを持つのはおかしなことではありませんが常軌を逸したレベルになるとさまざまな問題を伴います。

問題が生じるレベルの強いこだわりが「執念」です。

「執念」の使い方

・『逃亡犯を刑事の執念で追い詰める』
・『難問を解き明かしたのは執念というほかない』
・『拒絶されたくらいでは諦めない執念深さがあるので注意した方がいい』
・『探し求めていた品を周年で発見する』

「信念」と「執念」の違い

「信念」と「執念」の違い

「信念」「執念」の違いは「心のありよう」です。

「信念」は自分の心の中で一本筋が通っていてゆるぎのない正しいと信じている考えや気持ちを指します。

「執念」は心すべてがとらわれがんじがらめになってしまうような制御不能になりかねない考えに対して使われる表現です。

場合によってはそのような気持ちが間違っているとわかっていながらやめられない、捨てきれないこともあります。

「信念」は基本的にポジティブで前向きな意味で使われるのに対し「信念」はネガティブな意味合いで使われることが多いという違いもあります。

まとめ

まとめ

どちらも強い気持ちや考えを意味する「信念」「執念」ですがその意味合いはだいぶ異なります。

気持ちの強さだけでなくそのことが本人にどのような影響を及ぼしているのかに注目してどちらがふさわしいか判断してください。