「毅然」と「厳然」の違いとは?分かりやすく解釈

「毅然」と「厳然」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「毅然」「厳然」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「毅然」とは?

「毅然」とは?

「毅然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「毅然」「きぜん」と読みます。

「毅然」「意思が強くしっかりしていて、物事に動じない様子」という意味があります。

何を言われても、意思が揺らいだりせず、動じたりしない人がいる時、「毅然」という言葉を使うことができます。

例えば、選挙演説をしている時、たくさんの人にやじられたとしても、自分が伝えたいと思うことを最後まで言えた場合、「毅然とした態度で、演説をした」などと表現できるかもしれません。

また、受験に落ちてしまった場合、取り乱す人もいるでしょう。

しかし、いつも通り、周りの人への気遣いも忘れずに振舞える場合は、「受験に失敗しても、毅然とした態度を失わない」などと言われるかもしれません。

他にも、台風のさなかでも、動じずにすべきことをする人は、「嵐の中でも毅然としている人」と言われるのではないでしょうか。

「厳然」とは?

「厳然」とは?

「厳然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「厳然」「げんぜん」と読みます。

「厳然」「いかめしく厳かな様子。

動かしがたい威厳のある様子」
という意味があります。

ちなみに「威厳(いげん)」には「近寄りがたいほど、堂々としていて、厳かなこと」という意味があります。

さらに「厳か(おごそか)」には「重々しい。

礼儀正しい」
などという意味があります。

威厳があると感じられる人、または、動かしがたく威厳のある出来事などに出会った時、「厳然」という言葉を使ってみましょう。

例えば、確固として動かしがたい事実だと感じる時、「厳然たる事実」などといいます。

また、社内のルールの中でも、おいそれと変えることができないようなものは、「厳然としたルール」などと呼ばれることになります。

また、威厳を漂わせて座っている人は、「厳然と座っている人」などと呼ぶことができます。

「毅然」と「厳然」の違い

「毅然」と「厳然」の違い

「毅然」「厳然」の違いを、分かりやすく解説します。

「毅然」「意思が強くしっかりしていて、物事に動じない様子」という意味があります。

一方で、「厳然」「いかめしく厳かな様子。

動かしがたい威厳のある様子」
という意味があります。

「毅然」が何事にも動じずに、信念などを貫く様子を意味するのに対して、「厳然」は、動かしがたい威厳のある様子を意味する言葉になります。

一般的に、勇気がある人や、信念のある人の行動を「毅然」と呼ぶのに対して、いかめしかったり、近寄りにくいタイプの規則などを「厳然」と呼ぶという大きな違いがあります。

まとめ

まとめ

「毅然」「厳然」の違いについて見てきました。

2つの言葉は、見た目は似ていますが、意味には大きな違いがありました。

2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。