この記事では、「亡くなる」と「逝く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「亡くなる」とは?
「人が死ぬ」を直接的ないい方を避けた表現です。
生命あるものはいずれ死にます。
犬も、猫も、鳥も、うさぎも、いずれ死を迎えるのです。
生命あるものは死にますが、この言葉は人間の生命が失われることを意味しています。
犬や猫などのことには、あまり使用しません。
人が死ぬ理由にはいろいろとあります。
たとえば、がん、脳血管疾患、心疾患、肺炎、事故などです。
さまざまな死因がありますが、この言葉にはどのような理由で死んだのはか意味に含まれていません。
「何が理由で」ということではなく、「死ぬ」ということに焦点を当てています。
死ぬ年齢はさまざまです。
生まれてすぐに死んでしまう人もいれば、100歳以上まで生きて死ぬ人もいます。
この言葉には、何歳まで生きたのかの意味は含まれていません。
生まれてすぐの場合も、何十年と生きた場合も、この言葉が意味するものです。
「亡くなる」の使い方
人がこの世から去ることを直接的ないい方を避けて表現したいときに使用をします。
人間に対して使うことが一般的ですが、ペットに対して使うこともあります。
「逝く」とは?
死ぬという意味です。
この世に生命を受けたものが、生命のない状態になることを意味します。
残されたものの気持ちを含んだ言葉です。
この世から旅立ってしまう理由には、がん、事故、心疾患、老衰などさまざまありますが、この言葉にはどのような理由でという意味は含まれていません。
あの世に行ってしまったという意味であり、どのような理由でという意味の言葉ではありません。
人があの世に旅立ってしまう年齢はさまざまです。
生まれてすぐの場合もあれば、100歳以上まで生きる場合もあります。
この言葉は何歳まで生きたのかという意味は含まれていません。
「逝く」の使い方
生命あるものが生命のない状態になって、あの世と呼ばれる場所に行くことを指して使用します。
残された人の気持ちを含んで使う場合が多いです。
ペットが死んで悲しい場合、この言葉を使うことがあります。
人以外にも使われている言葉です。
直接的な表現を避けても使われます。
「亡くなる」と「逝く」の違い
生命あるものが生命のない状態になるという意味が同じですが、使われ方に違いがあります。
「亡くなる」は死ぬの直接的ないい方を避けた表現です。
「逝く」は残された人の気持ちを含んだいい方です。
「亡くなる」の例文
・『亡くなる直前まで笑顔だった』
・『心不全で亡くなる』
・『亡くなるまでそばにいた』
・『亡くなることを思うと涙がでてくる』
「逝く」の例文
・『みんな次々に逝く』
・『自分の方が先に逝くと思っていた』
・『病気で逝く』
・『こんなに早く逝くなんて思ってもいなかった』
まとめ
この世から去るという意味が同じですが、2つの言葉は使われ方に違いがあります。