この記事では、「漫画」と「コミック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漫画」とは?
「漫画」には2つの意味があります。
ひとつは、わかりやすく気が利いた面白さがある筆致で描かれた、滑稽・誇張・風刺などを表した絵です。
風刺を面白く描いたもので、笑いを誘うような形に作られています。
また、わかりやすいことも特徴で、難しいことがわからない人でも理解しやすいように考えられています。
もう一つの意味は、絵を連続させ、そこにセリフを加えて、物語風にしたものです。
1ページに一つの絵が描かれていることもあれば、1ページをいくつかに区切って、その区切りのひとつひとつに物語が続くような形で描かれることもあります。
文字ばかりの本ではなく、絵が主となるものです。
紙の本も電子書籍もあります。
物語のジャンルはさまざまで、ファンタジー、恋愛、ホラー、ミステリー、ギャグ、スポーツなどがあります。
また、大人向け、子供向けと分けることもできます。
「漫画」を専門とする雑誌もあり、毎週、毎月など決まった日に発売されています。
「漫画」の使い方
風刺や滑稽などを描いたものという意味よりも、絵を連続させて、そこにセリフを加えて物語風にしたものを指して使うことが多いです。
「コミック」とは?
「コミック」には3つの意味があります。
1つめはコミックオペラの略です。
コミックオペラとは、滑稽や風刺を交えて客を笑わせようとする演劇の要素を持つ歌劇の総称です。
2つめは、絵を連続的に並べて、そこにセリフを加えて、物語風にしたものです。
また、そういった雑誌のことです。
1ページに一つの絵だけを描くこともあれば、1ページをいくつかに区切って、区切られたひとつひとつに絵を描くこともあります。
すべてが絵なのではなく、物語がわかるようにセリフが加えられています。
紙の本も電子書籍もあります。
3つめの意味は滑稽なさまです。
笑いの対象となる面白いものを意味します。
「コミック」の使い方
絵を連続的に並べて、セリフを加えて、物語風にしたものを指して使われる言葉です。
「漫画」と「コミック」の違い
絵を連続的に並べて、セリフを加えて、物語風にしたものという意味が同じです。
「漫画」は滑稽や風刺などを伝える絵の意味もあります。
「コミック」は笑いの対象となる面白いものを描いたもののことを特にいいます。
「漫画」の例文
・『今日は漫画の発売日』
・『漫画を全巻持っている』
・『床には漫画が山積みされている』
・『漫画ばかり読んでいないで勉強しなさい』
「コミック」の例文
・『コミックを全巻読んだ』
・『友達からコミックを貸してもらう』
・『借りたコミックを返す』
・『人気コミックを読む』
まとめ
絵にセリフが加えられて物語風にしたものを指す2つの言葉ですが、「漫画」は風刺などを表した絵の意味もあり、「コミック」は特に絵を用いたこっけいな読み物を指す点に違いがあります。