「明け渡し」と「立ち退き」の違いとは?分かりやすく解釈

「明け渡し」と「立ち退き」の違い言葉・カタカナ語・言語

みなさんは「明け渡し」「立ち退き」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「明け渡し」「立ち退き」の違いを分かりやすく説明していきます。

「明け渡し」とは?

「明け渡し」とは?

「明け渡し」「あけわたし」という読み方になります。

この「明け渡し」とは「建物や土地などを立ち退いて、物件のオーナー、すなわち大家やそこを管理している不動産会社に部屋を引き渡すこと」を指しています。

「明け渡し」では単なる物件の立ち退きだけではなく、電気・水道・ガス料金を精算したり、大家や不動産会社に家の鍵を返却する必要もあるのです。

一般的には「明け渡し」する際に、本人が立会いする必要がありますが、それが要らない物件もあります。

「立ち退き」とは?

「立ち退き」とは?

「立ち退き」「たちのき」という読み方になります。

この「立ち退き」とは「不動産の賃借人が物件から退去すること」を意味しており、物件を借りていた賃借人、すなわち住居していた人に契約違反があったり、あるいは賃貸人であるオーナー側の理由から賃貸人が賃借人に退去を求める時にも使われている言葉なのです。

「明け渡し」と「立ち退き」の違い

「明け渡し」と「立ち退き」の違い

では、ここで「明け渡し」「立ち退き」の違いを見ていくことにいたしましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?まず「明け渡し」の方ですが、「貸借人の所有物を全て撤去した状態で引き渡すこと」を指しています。

一方の「立ち退き」は、「物件貸主や所有者が建物の取り壊たり、建て替えなどを理由に解約の申し入れをしたり、契約の更新を拒否したりして、物件からの退去を求めること」を意味しています。

このことから「明け渡し」には?「立ち退き」のような強制力はありません。

「明け渡し」の例文

「明け渡し」の例文

ここで「明け渡し」の例文を見ていくことにしましょう。

具体的な文章は以下のようなものが挙げられます。

・『アバートの明け渡しが来月末になったんだけど、まだ次の物件が決まっていないんだ。どうしよう?』
・『マンションの明け渡しが決まっていないのに、次に住むところを決めてくるなんて、なんと気の早いこと』
「明け渡し」の例文を見ると、引っ越しや転居で、この言葉を使うことが分かります。

「立ち退き」の例文

「立ち退き」の例文

続いて「立ち退き」の例文を見ていきましょう。

以下のようなものが挙げられます。

・『上の田中さんは、あまりにもマンションの人たちと揉めていたから、立ち退きを要求されたんだ』
・『オーナーがマンションを立て替えるからって、いきなり立ち退きを求めて来たぞ。ひどいな』
「立ち退き」の例文では、賃借人のマナー違反で「立ち退き」を求められたり、オーナーの都合によるものがあることが分かります。

まとめ

まとめ

ここまで「明け渡し」「立ち退き」の違いを見てきました、これらの2つの言葉は身近な生活シーンの中でもよく出てくる言葉です。

そのために各々の意味をしっかりと理解しておくようにしておきましょう。