この記事では、「荒蕪」と「不毛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「荒蕪」とは?
「荒蕪」とは「こうぶ」と読みます。
意味は、土地が荒れて雑草が生い茂っていること、荒れ果てていることとなります。
例えば「荒蕪地」と言いますと、雑草が生え手入れのされていない、荒れた場所といった意味になるのです。
また人に対して、荒っぽい、粗雑であるという意味合いもありますが、現在は「荒蕪」という言葉で表現することは少ないでしょう。
「荒っぽい」「粗雑」とそれぞれ使う方が一般的です。
「不毛」とは?
「不毛」とは「ふもう」と読みます。
意味は二通りあります。
一つめは土地が痩せて、作物が育たないという意味です。
「不毛の地」などと言いますと、作物ができないということを言い表しているのです。
二つめは、みるべき成果がないという意味になります。
日常会話においてはこの意味合いで使われることが多い印象です。
例えば、意味のない言い争いを「不毛の議論」、何もできなかったことを「不毛の一年」などと言います。
どちらの意味合いなのかは前後にある言葉で判断するようにしてください。
「荒蕪」と「不毛」の違い
「荒蕪」と「不毛」の違いを、分かりやすく解説します。
この二つの言葉は土地に対して使うという共通点があります。
似たような印象を受けますが、意味合いはまったく違うものですから、混同しないように使い分けをしてください。
「荒蕪」とは、土地が荒れ、雑草が生い茂っていることを言います。
手入れされていない土地といったイメージで覚えておきますとわかりやすいでしょう。
また、人に対して、荒っぽく粗雑といった使い方もできますが、日常会話において使われることは少ない印象です。
一方「不毛」とは、土地が痩せていて作物が育たないことを言います。
また成果がみられないという意味合いもあります。
一般的に「不毛」と言えば、後者の意味合いで使われることが多いでしょうか。
「不毛な議論」「こんなこと続けても不毛だ」などと言い表します。
簡単に違いを覚えるならば「荒蕪は土地が荒れて雑草が生えている」「不毛は土地の質が悪いので作物が育たない」ということになります。
どちらかの土地を手にするならば「荒蕪」の方が見込みがあるとも言えます。
手入れがされていないことから荒れているだけで土地の質についての意味合いはありません。
「不毛」は人が住んだり、作物を育てるには適していないという意味合いを含んでいるわけです。
この違いを覚えておけば、使い分けに迷うことはありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「荒蕪」と「不毛」の違いを説明しました。
どちらも、土地の状態を表す言葉という共通点があります。
しかし、内容的にはまったく違いますので使い分けを覚えておきましょう。
また「不毛」はみられる成果がないといった意味合いでも使う言葉です。
この意味も併せて覚えておくことをおすすめします。
それぞれの言葉の違いを正しく理解してください。