「予備」と「余分」の違いとは?分かりやすく解釈

「予備」と「余分」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「予備」「余分」の違いを分かりやすく説明していきます。

「予備」とは?

「予備」とは?

「予備」には2つの意味があります。

ひとつは、今すぐには必要でないけれど、必要なときのためにあらかじめ用意をしておくこと、またそのものです。

自動車はタイヤが4つあれば走ることはできるので、4つあれば十分です。

しかし、タイヤがいつパンクするかわかりません。

今すぐには必要ではないけれど、もしもパンクして必要になったときのために、あらかじめ車に1つタイヤをつんでおきます。

この今必要ではない1つのタイヤを「予備」といいます。

今度は登山のことで説明をします。

山では何があるかわかりません。

日が沈む前に下山する予定ですが、もしかしたら日が暮れてからの下山になる可能性があります。

暗くなっても安全なように懐中電灯を持って行くことにしました。

もしかしたら懐中電灯の電池が切れてしまうかもしれません。

そのため、懐中電灯に使うための電池を、使うかどうかはわからないけれど持って行くことにしました。

この電池は必要なときのためにあらかじめ用意されたものなので「予備」といいます。

もう一つの意味は、犯罪の意識を持ったものが、それを実際に行動に移す前までにする準備行為です。

「予備」の使い方

必要なときのためにあらかじめ用意しておくことや、そのものを指して使用します。

物について使うことが一般的です。

「余分」とは?

「余分」とは?

「余分」には3つの意味があります。

1つめは必要を満たして残った分です。

2つめは、必要や予定よりも多いこと、またその数量です。

飲食店の注文で説明をします。

4人で飲食店に出かけました。

4人分を注文すれば十分ですが、5人分を注文しました。

4人分で必要を満たせるのに、1人分が多いです。

この必要よりも多い分を「余分」といいます。

3つめは必要以外のことです。

体にたくさんの脂肪がついています。

ある程度の体脂肪は必要ですが、あまりにも多い分は必要以外のものです。

この脂肪は「余分」です。

「余分」の使い方

必要よりも多い、必要を満たして残るものという意味で使用をします。

物に使うことが多く、人にはあまり使用しません。

「予備」と「余分」の違い

「予備」と「余分」の違い

「予備」は必要なときのために用意をしておくものです。

残りものではありません。

「余分」は必要よりも多いものです。

必要になったときのために用意しておくものではありません。

「予備」の例文

「予備」の例文

・『予備を買っておく』
・『予備を持って出かける』
・『予備知識を仕入れる』
・『予備はいつも持っています』

「余分」の例文

「余分」の例文

・『これは余分だった』
・『余分が出てしまった』
・『余分なものを捨てる』
・『いつも一言余分だ』

まとめ

まとめ

今すぐには必要ではないものといった意味合いが似ていますが、一方は必要なときのために用意するもの、もう一方は残ったものや多いものを意味しており、2つの言葉の意味合いは異なります。