この記事では、「交替」と「交換」の違いを分かりやすく説明していきます。
「交替」とは?
「交替」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「交替」は「こうたい」と読みます。
「交代」と漢字表記することもあります。
「交替」は「互いに役割や位置を入れ替えること。
互いに入れ替わること」という意味があります。
例えば、同じ職場で働いている人は、一斉に長期休暇を取ると、仕事が回らなくなってしまいます。
そのため、互いに入れ替わり、休暇を取ることになります。
このような状況を「交替で休暇を取る」などと言います。
また、学校の掃除当番は、週ごと、月ごとに、役割を取り換えることがあります。
床掃除、廊下掃除、トイレ掃除など、入れ替わりながら掃除を担当することを、「掃除当番を交替する」などと言います。
さらに、野球の試合などで、出場していた選手と、控えの選手を入れ替える時、「選手交替」と呼びます。
「交換」とは?
「交換」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「交換」は「こうかん」と読みます。
「交換」は「他の物と取り換えること」という意味があります。
「交換」は、自分の持っているものと、他の物を取り換える時に、使う言葉になります。
例えば、リモコンが作動しなくなった時に、電池を新しいものに取り換えることがありますが、このような作業を「電池の交換」と言います。
また、カードを集めている人が、同じくカードを集めている友達と交流することがあります。
この際に、手持ちのカードの中で不要なものと、友達が持つ必要なものを取り換えるとき、「カードの交換をする」などと言います。
次に「交換」には「互いにやり取りすること」という意味があります。
例えば会議の席で、意見を互いにやり取りするとき、「意見を交換する」と表現することができます。
また、運動会などで、応援団がお互いを励ましあうとき、「エールを交換する」などと、「交換」という言葉を使うことができます。
「交替」と「交換」の違い
「交替」と「交換」の違いを、分かりやすく解説します。
「交替」は「互いに役割や位置を入れ替えること。
互いに入れ替わること」という意味があります。
一方の「交換」は「他の物と取り換えること」という意味があります。
「交換」は「魚と肉を交換する」というように、まるで違う種類のものと入れ替えることがあります。
一方で「交替」の場合は、「投手を交替」という場合でも、「投手」という役割を務める人同士が、入れ替わることになります。
つまり、同じ種類のもの同士が、入れ替わることを示唆します。
レコードと本を取り換える時、まるで種類が違うため「交換」という言葉を使うのに対して、掃除当番をしている人と、新しく掃除当番をする人を取り換えるように、同じ種類で入れ替わる場合は「交替」を使うという違いがあります。
まとめ
「交替」と「交換」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。