「後押し」と「手助け」の違いとは?分かりやすく解釈

「後押し」と「手助け」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「後押し」「手助け」の違いを分かりやすく説明していきます。

「後押し」とは?

「後押し」とは?

「後押し」【あとおし】とは、人の背中を押すようにして、力を貸すという意味があり、もう少しで問題を乗り越えられると思う人に対して力を貸してあげる優しい人の善意ある行動を表す言葉になります。

元々は運転手が車の荷台から荷物を降ろす作業を手伝うため、荷車を後ろから押して助けるという意味合いがありました。

力添えしてあげることで重い荷物も容易に運べるようになれば、より作業は順調にいき、相手からも感謝され、お互いにいい気分になるわけです。

この言葉は実際に人の背中を押すだけではなく、受験勉強する人に本を貸してあげて力添えするときや、仕事がなかなか終わらずに残業する人に対して温かなお弁当を差し入れしてやる気を出させるのも「後押し」になります。

また、人生を楽しく生きようとする人が気持ちを前向きにする説法で「後押し」して、その人が明るく生きられる未来へとつなげる後押しができるわけです。

「後押し」の使い方

「私は仕事を『後押し』して助けたい」「『後押し』したことで子供が大学に受かった」と使い、良い方向へと行けるよう背中を押して力を貸してあげたいと強く思う相手に対して自分の気持ちを伝えるときに使います。

また、「私が学級委員に立候補したとき弟が『後押し』してくれた」と相手が自分に対して善意の気持ちを持って力をくれたときなどに感謝の気持ちを伝えます。

「手助け」とは?

「手助け」とは?

「手助け」【てだすけ】とは、困っている人の手伝いをして助けてあげることを意味し、職場で多くの仕事を抱えて終わりそうにない人の手伝いをして、早く終わるようにしてあげるその親切な行為を指す言葉です。

仕事する人と同じことをして手伝うことが「手助け」の意味でもあり、相手が心から役立ったと感じるように手を貸すときに使われている言葉でもあります。

助けたことで金銭的な見返りなどを受け取るのではなく、あくまでも善意の気持ちを持って助ける人は、少しでも力添えができれば嬉しいという気持ちで助けるわけです。

「手助け」の使い方

部屋の片付けをしていて大変そうな親と一緒に掃除してあげたり、お年寄りが階段を上がれずに困っているときは手を貸して無理なく上がれるように助けるのも「手助け」と言います。

人が困っていて大変な状況であるとき、少しでも力になればその困難な状況が改善するときに「私が『手助け』します」と気持ちを言い表して力を貸すわけです。

また、親がどうしても手を貸してほしい、バイト先から強引に頼まれたから仕方なく手助けするという消極的な意味での使い方もあります。

「後押し」と「手助け」の違い

「後押し」と「手助け」の違い

「後押し」「手助け」の違いを、分かりやすく解説します。

もう少しで問題を乗り越えられるという状況のため手で背中を押してあげるのが「後押し」で、手を貸すことで困難な状況を脱却できる状況のときに助けてあげるのが「手助け」という違いがあります。

また、「後押し」は言葉だけでも人にやる気を与えたり、力を与えますが、「手助け」は実際に手を差し出し、実行するときに使う言葉として使われています。

まとめ

まとめ

どちらも人を助けるという意味で使われている「後押し」「手助け」、人の力になりたいと思うときに使う言葉です。

この2つの言葉の使い分けとしては、人の気持ちを良い方向に変えてあげたいときは「後押し」を使い、自分もその場所で一緒に同じことをして、助けてあげたいと思って実行するときは「手助け」を使うといいでしょう。